インドネシアのスラウェシ島沖の水深150m〜700mの海底洞窟などに生息するシーラカンスの仲間。
体長は約1m〜2m、体重は100kgを超える大型の海水魚です。体全体が硬い鱗で覆われ、体色は茶褐色です。硬骨魚類ですが、骨格のほとんどは軟骨で、背骨の代わりに頭骨から尾鰭にまで繋がる大きな脊柱は液体で満ちた中空の管があり、内臓を保護するための肋骨などもありません。鰭は10個あります。
食べ物は、魚類やイカなどを、大きく開く強力な顎で捕食します。
産卵形態は卵胎生で、卵は直径約10cm、稚魚は体長約30cmになります。
寿命は約100年と考えられています。
他のシーラカンスの仲間は、地質時代に繁栄し白亜紀末までに絶滅しましたが、当時とほとんど変わらない生態で生き続けているため、生きている化石と言われています。原生シーラカンスはコロモシーラカンスとインドイネシアシーラカンスのみですが、同一種とする説もあります。日本国内では、福島県にあるアクアマリンふくしまに展示されています。食用には適していません。
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