北部の低潮線付近〜漸深帯に生えるコンブの仲間。
長さは2m〜4m、幅は20cm〜30cmになります。下部で幅広いくさび形になって茎に繋がります。肉厚で、体には中肋はなく、つるっとしています。寿命は2年です。
おもに津軽海峡〜噴火湾沿岸で獲れる道南産のコンブです。多くの銘柄と格付があり、旧南茅部町周辺(現在の函館市)のマコンブは最高級品とされ、「白口浜」という銘柄で呼ばれます。この他、旧恵山町周辺の黒口浜、津軽海峡の本場折、それ以外の海域で獲れたものを場違折などの銘柄に分類されます。市場価値もほぼこの順番通りになり、銘柄内でも品質により数段階の等級に分けられます。だし汁は上品で透き通っていて、独特の甘味があります。大阪ではこの味が好まれ、だし昆布といえば、普通はマコンブを用います。おぼろ昆布、白髪昆布など薄く削った加工品があります。
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