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モクズガニ


モクズガニ

[和名・種類]

モクズガニ

[学名]

Eriocheir japonica

[英名]

Japanese mitten crab

[名前の由来]

藻屑蟹。
別名、ズガニ、ツガニ、ケガニ、モクゾウガニなど。

[分布]

樺太以南、沖縄、朝鮮半島

[科名]

エビ目カニ下目イワガニ科

[特徴・生態]

 内湾、磯、河口、河川の中流域に生息するイワガニの仲間。汚れた川にも生息しています。
 甲幅は約6cm、体重約180gになる大形種です。体色は濃緑を帯びた褐色で、腹部と胸部腹甲のみ白色ですが、野生化では付着物によって黒く汚れています。。甲は丸みのある四角形で、縁が波状に張り出しています。甲の前側縁には、幅広い3歯があります。その後方の痕跡的な歯から斜め後方に走る稜線があります。
 はさみ脚の掌部には、長い黒褐色の軟毛が生えます。
 食べ物は、植物や藻類の他にも、カワニナなどの貝類、ミミズ、小魚、水生昆虫、両生類など、さまざまな生き物を捕えて食べる雑食性です。
 秋になると、産卵のために川を下り、半年後、再び川を上ります。潮間帯付近で交尾を行います。卵は直径約0.3mmで、20万個〜100万個産卵し、孵化するまでメスが細します。幼生はプランクトン状で、脱皮を繰り返しながら海で生活し、成長すると河川を上ります。
 日本各地で食用にされ、味も良いものの、肺吸虫の第2中間宿主になることがあります。食用にするには、十分に加熱する必要があります。

[観察・感想]

 モクズガニの写真です。
 まるで、ドブのような汚い川に生息していた、大型のカニ。まさかこんな川に生き物が生息しているようなことはないだろうと、橋の上から水面を覗き込んでみると。よーく見ていると、水中で動く物体を発見しました。汚い川なので、ゴミが流れているんだろうと思っていたんですが。
 さらに良く見てみると、生き物のようにも見える。まさかなーと思いながら近付いてみたら、その正体は大型のカニでした。いやぁ〜、驚きましたー、まさかこんな汚い川にカニが生息しているなんて。生き物がいたとしても、せいぜいアメリカザリガニ程度だろうと思っていたのに。
 種類を調べてみたところ、モクズガニでした。モクズガニといえば、食用にもなるカニですよね。さすがに汚い川に生息しているカニなので、食用にはできないと思いますが。汚い川にも生き物がいることに、驚きました。

[写真撮影]

2008年08月11日

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