ヒラテコブシガニ

[和名・種類]

ヒラテコブシガニ

[学名]

Philyra platycheira

[英名]

-

[名前の由来]

平手拳蟹。

[分布]

富山湾・相模湾以南、インド西太平洋

[特徴・生態]

　水深35m〜150mの砂底に生息するコブシガニの仲間。
　甲はわずかに縦長で、甲長は約2cmになります。甲面は滑らかで、光沢があります。鰓域と心域の境は、明瞭です。
　はさみ脚は、長大です。長節は円筒形で、掌部と指部は扁平になります。

[観察・感想]

　ヒラテコブシガニの写真です。
　とりあえず、コブシガニの仲間であることは、間違いないと思います。でも、ヒラテコブシガニか、ヒラコブシガニか、正確な見分けは難しいかなー。外見の特徴は、ほとんど同じみたいだし。図鑑にも、詳しいことは書かれていなかったし。コブシガニのような、マイナーで地味な生物の場合、図鑑でも省略されてしまうことが多いみたい。海外の論文とかならあるけど、英語は読めないし(^^ゞ
　ヒラテコブシガニに比べると、ヒラコブシガニはかなり小型になるみたいです。ヒラコブシガニは甲の長さは1cmくらいしかないみたいです。
　波打ち際を歩いていたら、打ち上げられていたカニです。荒い波で打ち上げられたのかなって思っていたんだけど、何度か見たことがあるので、それほどめずらしい種類のカニってわけでもなさそうです。
　打ち上げられてはいましたが、まだ生きていました。生きているということは、生息場所も、それほど遠いわけではなさそうです。水深の浅い海の砂底に生息しているんじゃないかなーって思います。打ち上げられていたので、弱っていたけど。まだ生きているので、海に返してあげました。

[写真撮影]

2008年10月21日