本州以南の河川や湖沼に生息する留鳥。青森県で繁殖した個体は、暖地へ移動します。
水中で魚を捕らえ、水面に出してから飲み込みます。
ほぼ一年中繁殖し、ヒナには口移しで吐き戻した魚を与えます。
クチバシは基部が黄色く、周囲は白く裸出して、長く先端はカギ状になります。関東では秋〜翌年の夏にかけての繁殖期、顔に白羽、脚の付け根に白斑があらわれます。ウミウとは背の色、クチバシ黄色部の形、生息地、繁殖場所の違いで識別しますが、非常に難しいです。
かつては数多くの繁殖地がありましたが急激に減少し、1980年代には6都県にコロニーが残るのみとなりました。しかし、近年はまた増加傾向にあります。繁殖地の減少の原因は、リンを含む糞による営巣木の枯死や、都市化による環境悪化、水質汚染と考えられています。 |