海中から引き揚げた金属パイプに付着した、魚貝類を漁獲する仕事をしていました。引き揚げた後は海底に金属パイプを設置しなければならないので、親方と一緒に海底まで潜っての潜水作業。親方から、ゆっくり慎重に作業するようにと繰り返し言われ、海底に金属パイプを設置していきました。
作業場ではサメが大きく成長しすぎてしまったため、仕事仲間全員で駆除作業を行いました。しかしサメは巨大で凶暴で、親方が用意しておいたヤリではまったく太刀打ちできず。そこで私は、大急ぎで作業場の外の工具置場から、ノコギリとワイヤーカッターを持ち出しました。
作業場まで戻ると、愛犬とクマが大きくなり過ぎて、このままだと自分たちの食べ物までなくなってしまうから、殺さなくてはいけないと言われました。そこで、愛犬は私の責任で殺すから、村山さんはクマを殺してくれと頼み、ノコギリを渡しました。
私は愛犬を苦しませないように、少しでもラクに死なせてやろうと思い、涙を流しながら、喉元でワイヤーカッターを締め、首を切りました。一度目では愛犬を殺すことができず、二度目で何とか死なせてあげようと、泣きながらワイヤーカッターを喉元めがけて撃ち込んだ瞬間、目が覚めました。目が覚めた時に気付いたのですが、夢を見ながら実際に泣いていたみたいです。夢から覚めても、しばらくの間、涙が止まりませんでした。
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