サバイバルで知らない人はいないとも言われている冒険家のベア・グリルスが、すり傷だらけの白い車を、ピカピカに補修する方法を披露してくれる。私はそんな番組の製作スタッフとして働いていました。
傷だらけの車をピカピカに修理するには、グリス状になったベトベトのオイルに、チョークの粉を混ぜたものを使って、ブラシでゴシゴシと擦ります。車の傷の深さは一般的に0.5mm、カーワックスの粒子は0.2mmくらいで車の傷より小さいので、傷を埋めることはできません。チョークの粉の粒子は1mmくらいありますが、柔らかいので、ブラシで擦ると傷の大きさに割れて、ピタリと傷を塞いでくれます。でも、どんなに擦ってもサビは落ちないので、板金屋へ行ってください。
って、虫を食べたりする前と同じような、いつもの調子で説明しながら、実践してくれました。
撮影に使っていた自動車は故障していたので、撮影しながら、私が車の下にもぐって修理をしていました。すると、ベアの息子が車を動かしてしまい、車の下敷きになってしまいました。それでも撮影は続いているので、ベアがチョークの粉で真っ白のオイルを上からドロドロとかけてきます。私は、全身、真っ白になってしまいました。
スタッフに助け出され、救急車に乗って病院に連れていかれました。全身を包帯でグルグル巻きにされ、ミイラ男のようにな状態になり、入院することになってしまいました。
まったく同じ夢を、二度も見ています。
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