修学旅行があったのですが、自分と大谷クンだけ、参加しませんでした。修学旅行なんて、行こうと思えばいつだって行くことができるなんていう話になり、修学旅行の代わりに韓国に行くことになりました。
大きなスーツケースに荷物を詰め込んで、駅前で待ち合わせをしました。電車に乗り込み、川に沿って電車が走りました。巨大なザリガニと、巨大なコイが、整然と並んで、1匹ずつ巣を作っていました。川では、黒人の女の子が水浴びをしていたのが見えましたが、電車の車窓からではあっという間に通り過ぎてしまいました。
羽田空港に向かうには終点で乗り換えるのですが、大谷クンが1つ手前の駅で乗り換えた方が早いというので、手前の駅で下車しました。スーツケースを持ったまま、フェンスを乗り越え、急で長い階段を上り、天井の低い通路を這って進みました。間もなく発車のアナウンスがあったので、必死になって走って、駆け込み乗車でギリギリセーフ。乗り換えた電車は、2両編成の小さな登山電車でした。
車掌からアンケート用紙を渡され、名前やアンケートを記入していきました。記入が終わると、絶対に失くさないようにと言われ、飛行機のチケットを渡されました。失くさないようにしようと思い、チケットを首に掛けました。
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