脳挫傷の局所症状としては、片麻痺(かたまひ)と呼ばれる半身の麻痺、半身の感覚障害、言語障害、痙攣発作などが現われることがあります。
ほとんどの場合、受傷直後に血腫ができて症状が現われます。しかし、数時間たってから意識がなくなることもあるので注意が必要です。高齢者の日常生活内での転倒による受傷、若年者のスポーツ外傷での受傷などでみられることが多いです。意識障害は次第に悪化し昏睡レベルに達します。受傷当初は意識障害がなくても、一旦意識障害が発現するとその後は急激に悪化することが多く、予後はきわめて不良です。
近年の統計によると、重症の急性硬膜下血腫の患者さんの約13%に意識障害が現われます。意識障害出現までの時間は、約81%が3時間以内です。 |