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 雪眼炎・雪目・電気性眼炎
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雪眼炎・雪目・電気性眼炎の概要は?
おもな症状
  充血
眼痛

雪眼炎・雪目・電気性眼炎ってどんな病気?
レジャーや仕事
  イメージ画像 雪芽炎(せつがんえん)・電気性眼炎(でんきせいがんえん)は、一般的に雪目(ゆきめ)と呼ばれる紫外線によって起こるびらん性表層角膜炎・角膜上皮障害です。
 紫外線の強い場所、スキー場、雪山、高山、海水浴場、釣りなど、雪面や海面の反射で角膜が直接かつ長時間紫外線に曝露された場合に起こります。殺菌灯を使用するような紫外線の多い職場、紫外線の出る機械、溶接作業など紫外線の出る器具の近くでの仕事でが原因の場合は、電気性眼炎と呼ばれます。
 黒目の表面の角膜は、目を守るために、とても近くが敏感になっているため、強い痛みをともないます。

雪眼炎・雪目・電気性眼炎の原因は?
原因は紫外線
  イメージ画像 原因は波長290nm付近の紫外線に、長時間曝露することによって発症します。
 角膜上皮に紫外線が当たると、上皮細胞のDNAのチミンがダイマー化するため分裂が抑制されます。このため、激しい炎症と共に、全面にわたって点状表層角膜炎が出現します。

雪眼炎・雪目・電気性眼炎の症状は?
夜間に眼痛や流涙
  イメージ画像 症状は、紫外線に曝露した6時間〜24時間後に現れます。そのため夜間に発症することがほとんどです。
 激烈な眼痛、羞明(しゅうめい)・まぶしさ、充血、涙が流れるといった症状が現れます。痛みが非常に強く、異物感もあるため眼が開けられなくなり、救急外来を訪れる患者さんが多くみられます。
 角膜の病変はおもにびまん性の表層角膜炎で、ひどくなると角膜びらんを起こします。正常の人はダイマー化したチミンを回復する酵素を持っているので、大部分は一晩で自然に回復します。長くても数日以内には治まります。

雪眼炎・雪目・電気性眼炎の診断は?
まずは点眼麻酔で疼痛をとる
  イメージ画像 検査にあたってはまず、疼痛を和らげるための点眼麻酔を行います。点眼麻酔は0.4%塩酸オキシブプロカイン点眼を十分に行い、ゆっくりと眼を開けさせます。
 ライトで斜めから角膜を照らすと、角膜表面の反射の乱れ、角膜表面の薄い混濁が観察されます。結膜は充血して、赤くなっています。
問診
   区別すべき疾患としては、薬物や薬液の飛入、有毒ガスの曝露などがあります。
 問診で紫外線の曝露の有無を確かめることが、診断の決め手となります。

雪眼炎・雪目・電気性眼炎の治療法は?
痛みをとり抗菌薬を使用
  イメージ画像 救急処置としては、まず点眼麻酔で疼痛をとります。感染予防のための抗菌薬、角膜を保護する角膜保護薬の眼軟膏を入れ、眼帯と冷湿布を行います。眼痛などの症状が強い場合、適切な鎮痛薬の内服、非ステロイド系抗炎症薬の点眼を行います。重症例では、ステロイド内服で消炎します。
 症状は翌日、長くても数日で軽快します。

雪眼炎・雪目・電気性眼炎かなと思ったら?
症状がひどい場合は眼科か救急外来
  イメージ画像 応急処置として眼帯、安静、冷湿布を行うだけで、翌日に症状が軽快することがほとんどです。患部を冷やすだけでも効果があります。必ず治る病気なので、慌てる必要はありません。
 一般の頭痛の鎮痛薬を内服するのも効果があります。
 疼痛や刺激症状が強い場合、救急外来での処置を受ける方が良いでしょう。

雪眼炎・雪目・電気性眼炎の予防法は?
UVカット
  イメージ画像 雪眼炎・電気性眼炎を予防するためには、サングラスなどの遮光眼鏡を使用することです。
 直射日光下での長時間の読書は、避けた方が良いでしょう。夏の都心のビル壁や道路から反射した太陽光によっても、雪目炎になることがあります。帰宅後に目がヒリヒリと痛むようなら、目を冷やして休ませた方が良いでしょう。
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