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色盲という言葉が使われなくなった理由 |
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正常色覚を持たない人は「色盲」と表現され、社会的に進学や雇用上の制約から差別の原因のひとつとなっていました。
近年、人権に対する意識の向上によって社会的制約が次々と撤廃されつつあり、その流れの中で「色盲」という表現が使われなくなり、代わりに「色覚異常」、「色覚障害」という表現が使われるようになりました。
ただし、どのような呼び方が適切なのか、今後も議論されるべき問題です。 |
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日常生活に支障はありません |
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色覚遺伝子に変異のある人が社会生活上、実際に困る場面に遭遇することはあまりありません。色覚異常があっても信号の色はわかりますし、絵も描けますし、衣装の色合わせもできます。
しかし、ある種の色相の差異が、さまざまな環境の明度・彩度の中で判別しにくくなる時はあります。これは、変異のない人に色の基準を合わせていることから起きることです。 |
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色覚バリアフリー |
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加齢や障害によって身体にハンディのある人が日常生活を送りやすいように、生活空間では敷居の段差をなくすバリアフリーという考えが浸透してきています。そこで色覚遺伝子に変異があってもなくても、色の判別が共有できるようにしようという試みが「色覚バリアフリー」と表現され、普及しつつあります。
日常の色表現が多彩になった今日、いろいろな色覚を持った人が垣根なくコミュニケーションできる成熟した社会が望ましいと思われます。その一貫として、色覚異常を広く認識させてきた学校健診での色覚検査が2003年度から撤廃され、色覚異常を考慮した教育環境の準備が始まっています。 |
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異常?障害? |
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色覚バリアフリーはウェブサイト作成でも、前景色と背景色の色差、明度差を一定以上にするようW3Cがガイドラインというものがあります。ガイドラインがあってもなくても、見に来てくれた人にとって見やすいサイト作成を心がけているため、うちのサイトではあまり関係がないかもしれません。
最近では人権に配慮した言葉、差別を助長するような言葉は使わない、意味不明な横文字を使うなどが多く、言葉本来の持つ意味が失われつつあります。色覚異常や色覚障害という言葉も、もし後に「者」を付けると異常者、障害者となってしまうので、色盲そのものの意味からかなりかけ離れた言葉になってしまいます。
色盲の人と同じ職場で働いていた経験がありますが、特にこれといって問題になるようなことはありませんでした。異常な人でもないですし、仕事の障害になるようなこともありませんでした。
そもそも色の見え方には個人差があり、色の感じ方を検証する方法すらありません。それを異常や障害と呼ぶのは、問題があるように思います。
「盲」という漢字は「見えない」という意味があるので、「色盲」という言葉こそが正しいと思うのですが、みなさんはどう思いますか? |