オオシオカラトンボの成虫

[和名・種類]

オオシオカラトンボ

[学名]

Orthetrum triangulare melania

[英名]

-

[名前の由来]

大塩辛蜻蛉。大きなシオカラトンボのこと。

[分布]

日本各地

[科名]

[体色]

[時期]

[特徴・生態]

　平地から丘陵地の水田、池沼、湿地、溝川に生息するトンボの仲間。
　腹長は34mm〜36mm、後翅長は約40mmになります。地色は黄色で、鮮明な黒条がありますが、オスは成熟すると全体が黒化し、蒼灰粉をほとんど全身に被ります。後翅付け根に、黒褐色の斑紋があります。オスは胸側に幅広い2黒条があります。腹部は5節・6節まで黄色で黒条があり、以下は末端まで黒色になります。
　食べ物は、他の昆虫を捕えて食べます。
　幼虫は、楕円形のヤゴです。腹端に尾（エラ）はありません。
　生活型は卵→幼虫→成虫の不完全変態（半変態）を行います。単独で、植物のある浅い水面に連続打水して産卵します。
　越冬形態は幼虫です。
　シオカラトンボ同様、体が白粉で覆われますが、より太く、青みが強くなります。シオカラトンボが明るく開けた場所を好むのに対して、オオシオカラトンボはやや薄暗く小さな水辺を好みます。都市部でも見かけることができます。北海道の個体は、小形のものが多くなります。オスは縄張り行動が激しく、他のオスや、他のトンボを追い払います。

[観察・感想]

　オオシオカラトンボの成虫の写真です。
　シオカラトンボの写真に比べれば、ちょっとだけ見分けられているような気がします。ほんのちょっとだけですが・・・。昆虫の見分けは、本当に難しくて。身近に生息している昆虫ですら、見分けるのは難しいです。
　オオシオカラトンボを見分ける特徴としては、頭の色というか、目の色というのか、その部分が黒っぽくなることかな。あとは、オスの場合、翅の付け根も胴体と同じ水色になります。メスの場合、翅の付け根が黒色っぽくなるみたいです。あとは、翅の先端が、ちょっとだけ茶色っぽいことくらいかなー。
　オオシオカラトンボという名前にもある通り、シオカラトンボに比べると、少し大きくなります。でも、大きいとか小さいって、昆虫を見慣れている人じゃないと、見分けられないんですよね。見慣れていないし、興味もないっていう人にとっては、大きさで見比べるのは、かなり難しいと思います。植物でも、葉の大きさが大きいとか、幅が広いとかが見分けのポイントになったりするけど、やっぱり見分けの参考になることは少ないです。

[写真撮影]

2008年09月07日