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オニアサリ


オニアサリ

[和名・種類]

オニアサリ

[学名]

Notochione jedoensis

[英名]

Ribbed little neck, Jedo venus clam

[名前の由来]

鬼浅利。貝殻の表面がゴツゴツしているアサリのこと。
別名、フジガイ。

[分布]

北海道南部〜九州、朝鮮半島・中国

[科名]

二枚貝綱マルスダレガイ目マルスダレガイ科

[特徴・解説]

 潮間帯より水深5mの岩礁の間の砂底、砂礫底に生息するマルスダレガイの仲間。アサリよりもやや深い場所に生息しています。
 殻は長さ約5cm、高さ約4cm、幅約3cmになります。類卵形で良く膨らみ、質は硬いです。表面は灰褐色の地に、褐色の不規則な色斑があり、放射肋は30本〜35本あり、太い放射肋と成長助とが交じって布目状になります。殻の縁は細かく刻まれます。内面は黄白色です。
 漁獲対象になるほどたくさん採取できませんが、磯物として食用になります。食べ方はアサリと同じです。まれに、ピリピリとした苦味のあるものがあります。ヌノメアサリに良く似ています。

[観察・感想]

 打ち上げられたオニアサリの写真です。
 オニアサリも含めて、マルスダレガイ科は、分類が微妙です・・・。目を設定しないというのが一般的なようですが、わかりやすいようにマルスダレガイ目にしたり、ハマグリ目としたりするみたいです。二枚貝綱-異歯亜綱-真異歯類-マルスダレガイ科-アサリ亜科-アサリ属になるみたいです。難しいよね・・・。うちのホームページでは、綱、目、科を使っています。植物では属も使っています。
 でも、分類って意外と頻繁に変更されるので、せっかく作っても、いつの間にか変更されていたりすることも多くて・・・。最新の分類にするべきなんだろうけど、変更に対応しきれなくて。中途半端に新しい分類と、古い分類が混ざっていたりします(^^ゞ
 自分が貝殻採取をしている場所が、アサリが生息している場所から離れているからかな。アサリの貝殻よりも、オニアサリの貝殻の方が良く見かけます。アサリよりもオニアサリの方が、貝殻が頑丈だから割れずに残るのかな?理由は良くわからないのですが。
 アサリほどたくさん獲れないためか、流通することはかなり少ないようです。アサリと同じように食べることができ、アサリよりも味が濃いらしいです。

[写真撮影]

2008年12月15日

オニアサリ
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