潮間帯より下の岩礁やサンゴ礁に生息するタカラガイの仲間。
殻は大型で、殻高は約11cm、殻径は約7cm、背腹径は約4cmになります。倒卵形で、背方は良く膨らみ、質は硬いです。白色〜灰白色の地に、黒栗色の丸い斑紋を散らばすが、白色部分が多くて黒斑の少ない個体もあります。成貝ではやや橙色になり、幼貝では薄質で光沢が弱く、殻頂に巻いた部分が現れます。平滑で光沢があります。下面は白色です。殻口は狭く、23内外の歯があります。
外套膜は複雑なむら雲状の模様があり、突起の先端は白色です。外套膜の合うところは、朱紅色の線が走ります。
貝細工に使用され、貝殻の各層の色を配合してカメオを作ります。カメオはメノウ、コハク、貝などの縞模様を生かして、女性のプロフィールを浮き彫りにした装飾品で、イタリア物が有名です。
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