沿岸部の日当たりの良い乾燥した地面、崖、樹上などに生える常緑性のシダ。
茎はごく短く、ほぼ直立します。茎から針金状の根と細い匍匐茎を出し、新しい芽を付け大きな群落をつくります。匍匐茎には、水を貯える球状のコブがつきます。
地上のものはやや立ち上がり、樹上のものは垂れさがり、30cm〜70cmの細長い葉を多数つけます。葉は一回羽状複葉で、主軸の左右に長楕円形の小葉を、数十対〜百対ほと付けます。
胞子のう群は、羽軸と葉の縁との中間か、わずかに葉の縁側につき、苞膜は腎形です。
観賞用に栽培され、園芸品種もあります。生花にも使われます。海岸近くのカナリーヤシの街路樹の樹上に群生します。
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