山野、林内、林縁、道端などに生える、つる性の半常緑低木。
茎は長く伸び、良く分枝して茂ります。主幹の樹皮は灰褐色です。枝には粗い毛が密生します。枝中心部の髄がなくなり中空になります。冬芽は狭卵形で、芽鱗は暗赤褐色で、先端は圧着せずに反り返ります。
枝先の葉のわきから、短枝を出し、2個ずつ花をつけます。花冠は唇形で、長さ3cm〜4cm、細い花筒の先端が唇状に大きく2裂します。上唇は広線形です。雄しべは5個、花柱は1個で花冠から長く突き出て、萼は5裂します。花は初めは白色で、のち黄色をおびます。甘い芳香があります。
葉は対生し、先のとがった長楕円形で全縁です。長さ3cm〜7cm、幅1cm〜3cmです。葉形は変異が多いです。表面は毛が少なく、裏面は多毛です。冬は裏側に巻きます。
果実は直径5mm〜6mmの球形の液果です。9月〜12月、黒く熟し光沢があります。種子は暗褐色で、長さ約3mmの広楕円形です。
花には甘い芳香があり、花粉を媒介する蛾を集めるため、夜に芳香が強くなります。若い葉は食用、葉や花は薬用に、果実は染料に使われます。
|