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しみったれたこの野郎 |
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・ ・ トイレに行き、用を足す 水道で手を洗う 我、思う・・・ 『しまった!』 手を洗ったときの水しぶき こともあろうに、ズボンのファスナー付近に飛んでしまった 我、思う・・・ 『ちっ、違う、違うんだよ、これは誤解だって!』 『このシミはおしっこじゃなくて、手を洗ったときの水しぶきなんだよ!』 そして、再び 我、思う・・・ 『言い訳をすればするほど、怪しまれるのかもしれない』 墓穴を掘ったのかもしれない 我、目で訴える・・・ 『トイレから帰ってきてズボンにシミがあったとしても、なにも聞かないでくれ』 『そのシミはきっと、水道の水しぶき』 『決しておしっこではないと』 気にしちゃいけないと思っていても、目線を見ればわかります あなたは、私のシミを疑っている しかし、言い訳はよくないと思う 我、告白する・・・ 『たまにはおしっこってこともあるんだよ』 ・ ・ ・ |
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