高台に位置する閑静な住宅地です。寛永寺の広大な敷地が広がり、住居・商店・寺院などが建ち並びます。
かつては下谷桜木町と呼ばれ、上野台部分の町は上野花園町から独立したエリアになります。
多くの寺院と共に、江戸時代の町割り、道割りの上、明治から昭和にかけての建物が混在しており、歴史的重層性のある景観を作り出しています。地名の通り桜も多いです。
かつて、川端康成も住んでいました。妻の川端秀子は、川端が一高時代に上野桜木町の貸間の広告を見て、現場までわざわざ見に行ったことを記した日記に触れ、「桜木町というのはその時以来憧れの町だった」と語っています。 |