蒔絵(まきえ) |
漆で描いた文様に、金粉・銀粉・色粉などを蒔きつける技法。平(ひら)蒔絵、研出(とぎだし)蒔絵、高(たか)蒔絵といった技法があります。アワビなどを使った螺鈿(らでん)と併用することも多いです。 |
待合(まちあい) |
茶事の相客を待ち、席入の準備をするところ。寄付(よりつき)。 |
末寺(まつじ) |
本山に従属する寺院。 |
曼陀羅(まんだら) |
輪円具足を意味し、その教理的世界を象徴的図式によって表現した面のを曼陀羅図といい、大日如来を中心とした密教的統一の世界を象徴。大曼陀羅・種子(しゅじ)・三昧耶(さまや)・羯磨(かつま)の4種類に分けられます。 |
万葉集(まんようしゅう) |
長歌・短歌など約4500首を収録した歌集。第一期は672年の壬申(じんしん)の乱まで、第二期は8世紀はじめまで(柿本人麻呂らの作品)、第三期は733年まで(山部赤人・大伴旅人・山上憶良ら)、第四期は759年まで(大伴家持ら)に分けられます。作者は、天皇、宮廷歌人、僧侶、地方豪族、農民など様々。 |
水屋(みずや) |
茶室の台所。流しと棚があります。 |
密教(みっきょう) |
インド古来の民俗宗教と仏教とが結合されたもので、固有の祭祀方法に仏教的皮膜を着け、釈迦の教えの裏にひそむ真意と解説の方法を伝えたもの。7世紀頃インドで成立した『大日経』、『金剛頂経』の教理にもどづき独創的な象徴的体系が作られました。 |
明王(みょうおう) |
如来の真意、すなわち明咒(みょうじゅ)を奉持して悪を粉砕する役目を持ち、密教から生まれました。如来は温和な菩薩として法を説きますが、済度しがたい輩は明王となり、威をもって法を説くといいます。
大日如来の変じた不動明王をはじめとする五大明王、愛染(あいぜん)明王などがあり、髪を逆立てて、牙を出し、武器を握っています。上半身は裸形で、金線冠(きんせんかん)という細い冠を戴き、蛇などの飾りを着けています。 |
弥勒菩薩(みろくぼさつ) |
弥勒とは慈悲の意味で、慈氏菩薩とも言われます。多くの菩薩が観念上の存在であるのに対し、弥勒菩薩は実在の釈迦の弟子として修行し、現在は須弥山(しゅみせん)上空の兜率天(とそってん)にあって、衆生を導きつつあるとされています。そして、釈迦入滅後、5670000000年の後に再び現世にあらわれ、如来として衆生を済度する未来仏です。 |
持物(もちもの) |
印相と同じで、諸尊の役割、性格などを表します。薬師如来の薬壺、観音の水瓶、地蔵の錫杖(しゃくじょう)、吉祥天の宝珠(ほうじゅ)、不動明王の宝剣と羂索(けんじゃく)などがあります。 |
木簡(もっかん) |
文字は紙に書くのが普通ですが、紙が貴重品だったので、木簡という木の札が用いられました。削って書き直すことができ、荷札としても使われました。 |
門跡(もんぜき) |
1.祖師の法統を継承し、一門を統括する寺、またはその僧。
2.皇族、貴族が住職となる寺院、またはその住職。江戸幕府は宮門跡、摂家門跡、准門跡に分けられました。
3.真宗管長のこと。 |
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