そしてついに、長年の取材が実を結び、詳細が判明しました。
四ツ田稲荷の目の前の畑で野菜作りをしている、山田知郎氏(81歳)が四ツ田稲荷を当地に勧請した末裔でした。山田知郎氏より5代前の先祖が、隣人と二人で、京都の伏見稲荷に行って、約20kgのご神体の祠を、20日ほどかけて背負って持ち帰ってきたそうです。江戸時代のことになります。向かって左側にある
14坪(約46u)の山頂に、稲荷を大切に祀ってきました。1996年(平成8年)、横須賀リサーチパークへと通じる道路建設が始まり、社や石積みを新しくして、「四ツ田稲荷」と名付けました。
当時、この辺りの地名は四ツ田と呼ばれ、現在でも知る人はほとんどいないものの旧地名として四ツ田と呼ばれています。
以前は5軒の家があり、毎年2月の初午の稲荷の日に、順番にそれぞれの家で、講を行っていました。現在では、野比温泉で英気を養っているそうです。
|