横須賀市内ではもちろんのこと、三浦半島で一番古い岩石です。
枕状溶岩は丸い形をした溶岩の集合体で、ひとつひとつの形状が枕の形に似ていることから名付けられました。三浦枕状溶岩では、その枕の丸い断面を観察することができます。
枕状溶岩は海底に噴出した玄武岩質の溶岩が、急激に冷え固まって作られます。玄武岩とは、マグマが急冷されてできた黒っぽい岩石で、三浦枕状溶岩も玄武岩のひとつになります。
三浦枕状溶岩に含まれているカリウムやアルゴンの分析から、この溶岩が固まったのは約5000万年前と言われています。これより古い岩石は、横須賀や三浦半島では見付かっていません。
化学組成の分析によって、日本から遠く離れた海底で噴出したと考えられています。移動するプレートに乗って、現在の場所まで移動してきたものと思われます。
葉山層群の中に含まれています。
三浦枕状溶岩は1973年(昭和48年)、横須賀市平作の平作川左岸で発見され、1985年(昭和60年)に横須賀市の天然記念物に指定されました。
平作川の河道に沿って護岸が整備されていますが、枕状溶岩(縦1.3m×横5.5m)は吹き付け工事を行わずに保存されました。
葉山層群|地層|岩石・パワーストーン事典
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