とっても古いコンクリート製の防火水槽。
「水用」と「平戸」って書いてあります。このあたりの地区のことを、平戸というのでしょうか。それとも、咸臨丸つながりで長崎の平戸から譲り受けたものなのでしょうか。
古い街を歩いていると、住宅の軒下にコンクリート製の四角い水槽のようなものを見かけることがあるのではないでしょうか。これは、太平洋戦争で空襲に備えて設置された防火水槽です。
昭和16年に政府から発行された『時局防空必携』に、住宅一戸当たり100リットル以上の水を準備しておくようにと書かれていました。それに従って設置されたもので、100リットル〜150リットルほど入るコンクリート製の水槽が造られました。
次第に数を減らしてきていますが、戦争遺構のひとつと言えます。
よく似たものにゴミ箱があります。
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