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 ワタ

ワタ

[名前・種類] ワタ
[学名] Gossypium spp.
[英名] Cotton plant
[名前の由来] 綿、棉。
[分布] アジア原産
[科名] アオイ科ワタ属
[花色] クリーム色黄色紫色
[花期] 7月8月9月10月
[特徴・解説]  アジア原産の一年草。熱帯では多年生の木本として扱われます。
 高さは1m〜2.5mになります。各節に2個の側芽があり、一方が発育枝となり、他が結果枝となります。
 葉は互生し、掌状で長い葉柄があり、托葉があります。
 花は結果枝に着き、朝に開花します。色はクリーム色、黄色、紫色、深黄色などさまざまです。
 果実はさく果で、卵円形で熟すと裂開し白い綿毛(綿花)に包まれた種子を出します。種子は種子の表皮細胞の一部が伸長したもので、長さ2cm〜5cmあります。この繊維を紡いで木綿糸にします。
 綿毛を紡績原料、布団綿、火薬、セルロイド原料などに使用されます。また、種実から半乾性食用油の綿実油を採取し、石鹸原料としても使用されます。インドでは紀元前から栽培され、日本へは奈良時代に渡来したといわれています。
 現在では、海島綿、エジプト綿、陸地綿、アジア綿などが栽培されています。一般に高温、十分な日照、雨量を必要とし、排水性の良い土壌を好みます。アメリカ、中国、インド、パキスタン、メキシコ、エジプト、ロシアなどが主生産国です。
[感想]  ワタの花のつぼみです。朝になると花が咲くそうなので、自分の活動時間にはしぼんでしまっているのかもしれない。午前中は寝てるから(^^;)。これはピンク色の花のつぼみですが、他にも淡い黄色の花もありました。
 三浦で栽培されるワタは、三浦木綿って呼ばれていて、16世紀後半には栽培されていたっていう記録が残っています。珍しく農家の人が残した『浜浅葉日記』に綿の栽培に関する記述があります。品質に優れていたことかr、亜贈答品として使われることが多かったようです。
 旧暦で4月末〜5月上旬に種蒔きをし、7月中旬に芽とめをし、9月に収穫。その後、一対のローラーの付いた綿繰り機を使って実綿から種子を取り除きます。あとは綿打屋に頼んで、繰綿と呼ばれる作業があります。弓のような弦状の綿打ち具で繊維を柔らかく解きほぐして出来上がりとなります。
 えらく手間のかかる作業をしないと、綿は作れないんですねー。
[写真撮影] 2007年11月04日
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横須賀市自然・人文博物館
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