イタリアが原産の犬種です。紀元前数千年の昔から、ギリシャ・トルコあたりの地中海沿岸にいたと言われ、西暦79年の火山噴火で滅亡した古代ローマの都市ポンペイにも、この犬種がいた証拠が八消されています。中世になり、南ヨーロッパ、イタリアへ広がりました。
体高に決まりはありませんが、33cm〜38cmになります。濡れたようなつぶらな瞳、流線形の体が魅力で、バネの効いた脚で、小鹿のように跳ねるように走ります。しなやかなムチのような尾を持ちます。
体重は雌雄ともに2.7kg〜4.5kgになります。AKCでは体重3.6kg以上と未満の2クラスに分類されています。
毛色はフォーン、レッド、グレー、ブルー、クリーム、白などと、これらに白が混じったものになります。黒&タン、ブルー&タン、ブリンドルは認められていません。
JKCでは第10グループ(視覚ハウンド)、AKCではトイグループに分類されています。
愛玩犬として飼育されます。
性格は勘が良く、穏やかで従順です。大好きな家族と一緒に暮らすことが好きで、警戒心が強く臆病なところがあります。
かかりやすい病気に眼疾患、皮膚疾患があります。
古代エジプトやギリシャ、ローマの貴族たちに愛され、ヨーロッパの画家たちのモデルになりました。小説『ヴォバリー夫人』に登場するジャリは、イタリアン・グレーハウンドです。体臭もなく、抜け毛もほとんどなく、無駄吠えも少ないため、室内犬に最適です。 |