イタリアン・グレーハウンド

[和名・種類]

イタリアン・グレーハウンド

[学名]

Canis lupus familiaris

[英名]

Italian Greyhound

[名前の由来]

イタリアのグレーハウンドのこと。
愛称、イタグレ、I.G.。

[分布]

イタリア

[科名]

ネコ目イヌ科イヌ属

[毛色]

フォーン、レッド、グレー、ブルー、クリーム、白などと、これらに白が混じったもの。黒＆タン、ブルー＆タン、ブリンドルは認められていません。

[特徴・解説]

　イタリアが原産の犬種です。紀元前数千年の昔から、ギリシャ・トルコあたりの地中海沿岸にいたと言われ、西暦79年の火山噴火で滅亡した古代ローマの都市ポンペイにも、この犬種がいた証拠が八消されています。中世になり、南ヨーロッパ、イタリアへ広がりました。
　体高に決まりはありませんが、33cm〜38ｃｍになります。濡れたようなつぶらな瞳、流線形の体が魅力で、バネの効いた脚で、小鹿のように跳ねるように走ります。しなやかなムチのような尾を持ちます。
　体重は雌雄ともに2.7kg〜4.5kgになります。AKCでは体重3.6kg以上と未満の2クラスに分類されています。
　毛色はフォーン、レッド、グレー、ブルー、クリーム、白などと、これらに白が混じったものになります。黒＆タン、ブルー＆タン、ブリンドルは認められていません。
　JKCでは第10グループ（視覚ハウンド）、AKCではトイグループに分類されています。
　愛玩犬として飼育されます。
　性格は勘が良く、穏やかで従順です。大好きな家族と一緒に暮らすことが好きで、警戒心が強く臆病なところがあります。
　かかりやすい病気に眼疾患、皮膚疾患があります。
　古代エジプトやギリシャ、ローマの貴族たちに愛され、ヨーロッパの画家たちのモデルになりました。小説『ヴォバリー夫人』に登場するジャリは、イタリアン・グレーハウンドです。体臭もなく、抜け毛もほとんどなく、無駄吠えも少ないため、室内犬に最適です。

[観察・感想]

　超スリムな体つきをしているイタリアン・グレーハウンド。イタリアン・グレイハウンドって書かれることもありますが、JKCではイタリアン・グレーハウンドってなっています。
　なんといっても、特徴的な体系をしています。とてもスリムなので、体重も軽いです。体高だけでいけば、ブルドッグとさして変わらないんですが、体重は全然違います。
　見た目の通り気が小さくて、パニック状態になるとなかなか落ち着いてくれずに大変です。室内犬向きですが、高いところから飛び降りて怪我をしてしまったりすることもあります。驚かせないようにしてあげてください。
　人気犬種ランキングでは26位にランクされています。やはり、室内飼育向きの小型犬なので人気があります。

[写真撮影]

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