[和名・種類] |
メダカ |
[学名] |
Oryzias latipes |
[英名] |
Japanese rice fish |
[名前の由来] |
目高。目が大きく、頭部の上端から飛び出していることから。
別名、メタカ、メザカ、オキンチャ、コマンジャコ、ギンメ、アブラコ、キンタタ、コメエト、タカメンチンなど。 |
[分布] |
本州以南、アジア大陸東部 |
[科名] |
ダツ目メダカ科 |
[特徴・生態] |
平野部の浅い池、沼、水田、細流などに生息するメダカの仲間。潮入の場所でも、良く繁殖します。
体長は約4cmになり、オスの方がやや小さいです。頭部は背腹にやや扁平で、後部は側扁します。両顎には小歯が1列に並びます。背びれ7、臀びれ15〜21、1縦列鱗数は約31です。背方は淡褐色で、腹方は淡くなります。全身やや大きな円鱗を被り、側線はありません。頭部より体の前方にかけて、背面に2条の銀白色の縦帯があります。
オスの背びれ外縁には欠刻があり、臀びれがメスに比べて長くなります。
卵生です。水温18℃〜30℃で繁殖します。放卵受精後の卵塊を肛門に付けたまま泳ぎ、後に卵塊を水草などに付けます。水温20℃〜22℃で、約10日で孵化します。野生下での産卵期は4月〜10月で、年に2回〜3回、産卵します。孵化後3ヶ月で体長3cmになり成熟します。
観賞用、実験用として飼育されますが、食用にされることはほとんどありません。色彩の変わった品種が作られ、ヒメダカとして飼育されています。 |
[レポート] |
メダカの写真です。
縮小した画像写真では、何も見えなくなっちゃいますねー(^^ゞ
日本を代表する淡水魚ですが、生息環境の減少と、外来種であるカダヤシ科のカダヤシが増加しているため、個体数が減少しています。カダヤシはマラリアを根絶するために、日本に導入された生物兵器です。蚊の幼虫のボウフラを良く食べるために導入されたのですが、同じ環境に生息するメダカを駆逐してしまいました。
残念ながら三浦半島では、かなり以前にメダカは絶滅してしまいました。原因はカダヤシの導入です。三浦半島の一部地域で水田などにカダヤシを放流したのですが、海の汽水域でも生息できるカダヤシは汽水域に沿って三浦半島全域に広がり、メダカを絶滅させてしまいました。
実は子供の頃、野生のメダカを追い求め、三浦半島を駆け回っていたんですよ。どこに池があるとか、川があるとか調べて、メダカが生息しているという噂を聞いては、自転車に乗って探しに行っていました。高校生になっても続けていたので、続けること10年近くでしょうか。博物館の先生に、三浦半島ではメダカは絶滅してしまったことを聞かされました。絶滅したのが1980年頃って聞いたので、自分が探し回っていた頃にはすでに絶滅していたみたいです。
現在、三浦半島で見られるメダカは、残念ながら野生種ではありません。人為的に導入されたメダカです。子供の頃、長年追い求めていたため、メダカに関してはちょっと詳しかったりします(^^ゞ |
[写真撮影] |
2008年06月19日 |
[関連ページ] |
家庭の医学:マラリアとは?
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