カクレクマノミ

[和名・種類]

カクレクマノミ

[学名]

Amphiprion ocellaris

[英名]

Ocellaris clownfish

[名前の由来]

隠れ隈魚、隠れ熊の実。
別名、ニモ。

[分布]

沖縄以南

[科名]

スズキ目スズメダイ科

[特徴・生態]

　サンゴ礁に生息するスズメダイの仲間の海水魚。
　体長は約8.5cmになります。雌は雄より大きくなります。体色は黄赤色〜赤色で、体側には3条の幅広い白色横帯があります。
　ハタゴイソギンチャクと共生して生活しています。ハタゴイソギンチャクへの依存度は高く、宿主から離れることはほとんどありません。ダイバーが近付いても、イソギンチャクの中に潜り込んで様子をうかがいます。イソギンチャクの毒に対して耐性があり、イソギンチャクの食べ残したものを食べます。
　クマノミの仲間に共通する特徴として、雄が卵を守ります。ゴミの掃除、胸鰭で新鮮な海水を送るなどをします。雌は外敵の防衛に当たり、次の産卵に備えてエサを食べます。また、雄から雌へ性転換を行い、1つのイソギンチャクの中で最大の個体が雌、2番目が雄になり繁殖を行います。他の個体は繁殖には参加しません。

[観察・感想]

　言うまでもありませんが、映画『ファインディング・ニモ』の主役として登場したのが、このカクレクマノミです。主役の座を射止めるだけあって、実にかわいらしい海水魚です。ヒレをヒラヒラと動かしているさまが、どことなく人間っぽい感じがするんだよね。
　映画で有名になり、世界各地で乱獲が広がり、個体数が激減してしまいました。映画の影響のためでしょう、観賞魚店に行っても海水魚コーナーにはほとんど必ずといっていいほど、カクレクマノミが売られています。
　最近では、養殖物っていうのかな？ペットとして飼育するために繁殖された個体が出回るようになっています。

[写真撮影]

----年--月--日

[関連ページ]