[名前・種類] |
クサガメ |
[学名] |
Chinemys reevesii |
[英名] |
Chinese three keeled pond turtle |
[名前の由来] |
臭亀。四肢の付け根に臭腺があり、外敵に襲われると悪臭を発することから。 |
[分布] |
本州以南 |
[科名] |
カメ目イシガメ科 |
[特徴・生態] |
河川の中・下流域、池、沼、水田周辺などの流れの緩やかな場所や止水に生息するクサガメの仲間。
甲長はオスで最大20cm、メスで最大30cmになります。背甲はやや扁平で3本のキールをもち、後縁は滑らかです。頭は体に比べて大きい。体色は全体に黒味の強い褐色で、背甲甲板の境目が黄色く縁取られていることが多いです。側頭部や頸に黄色や黄緑色の模様があります。
水生動物、その死体、水草、巻き貝、甲殻類など、何でも食べる雑食性です。陸上でもミミズ、果実などを食べます。
繁殖は春と秋に水中で求愛や交尾を行い、晩春〜夏にやや乾燥した陸上に穴を掘って1回〜3回産卵します。1回の産卵で4個〜11個の卵を産みます。7月後半〜10月初旬に孵化しますが、幼体はすぐに地上に出るものと、翌春まで地中で過ごすものとがいます。
ニホンイシガメとの交雑個体が多く、すでに滅亡していると考えられています。現在は国外から移入された国内帰化とする説が有力です。寺社・公園の池ではミシシッピアカミミガメに次いで良く見られますが、ペット用に輸入されたものが多いとのこと。泳ぎはあまり得意ではなく、性質は陽気で、上陸して日光浴を好みます。冬眠は、川岸に穴を掘る場合と、水中で行なう場合があります。 |
[感想] |
科の分類には研究者によって色々な分類方法があるみたいです。アジアガメ科か、イシガメ科に分類されることが多いようです。バタグールガメ科なんていうけったいな名前に分類されることもあるみたい。
雑種が生まれやすいクサタメとニホンイシガメですが、分類では遠い仲間になるようです。雑種は「ウンキュウ」って呼ばれるみたいです。
本来の日本に生息する野生のクサガメは絶滅してしまったとも考えられているようです。ニホンイシガメとの交雑が原因らしいですが・・・。現在見かけるクサガメは、ペットとして飼われていたクサガメが人為的に放流された国外からの移入種なんだってさぁー。なんかちょっぴり寂しいですね・・・
そういえば、ペットとして飼育していると、悪臭は出さないらしいです。なんでだろう? |
[写真撮影] |
2007年06月08日 |
[関連ページ] |
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