潮間帯下部〜漸深帯に生息して海中林を構成するコンブの仲間。
高さ1m〜2mになる大型の海藻です。
体は濃い褐色で、乾燥後は黒色に変化します。質は滑らかな革質葉状です。茎は円柱形で内部は空洞になっており、その延長に中央葉があります。中央葉からは、幅のある枝が左右羽状に出ます。アラメのように波打つシワはありません。
成体と幼体とでは、外見はかなり異なります。春季に芽生えた幼体は、短い茎部と笹の葉状の葉部からなります。半年を過ぎると直径1cm、長さ約20cmの円柱状の茎を持ち、中央葉に繋がったやや厚い部分から側葉を羽状に出します。
アラメと良く似ていますが、カジメは茎部で分枝しせず、アラメは2分枝し、カジメの側葉の表面は波打たず平滑です。サザエやアワビの餌となります。粘り気があり、食用になります。肥料、薬品原料、入浴剤に使用されます。
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