アラメ

[和名・種類]

アラメ

[学名]

Eisenia bicyclis

[英名]

Sea oak

[名前の由来]

荒布。

[分布]

岩手県南部～九州

[科名]

コンブ目コンブ科

[特徴・解説]

　外洋面の波浪の強い潮間帯中部～下部に生育するコンブ。
　高さは0.5m～1mになります。長さ20cm～30cmの茎から、さらに二又に分枝した短い茎を持ちます。濃い褐色で、硬い革質葉状をしています。体は羽状に広がり、波打つようなしわができます。茎からそれぞれ約10枚の帯状の葉を出します。
　幼体は茎が短く、笹の葉状をしています。成長にともない茎と両縁が伸びて、茎の先端部が二又に分枝します。
　大群落を作り、貝類や魚類の生育場所となります。また、良く似たカジメは茎が分枝しません。

[観察・感想]

　アラメの根の部分の漂着物です。岩に根を伸ばしてガッシリとくっついていますが、台風のあとなどには、すぐに取れちゃうみたいです。でも、手で引っ張っても取れないし、釣りをしていると根掛りの原因にもなって厄介な海藻でもあります。
　海岸を歩いていると、アラメはたくさん打ち上げられていますね。昔から食用にもされてきた海藻で、佃煮にして食べたりするみたい。でも地元では、あまり食べる人はいませんねー。他の海藻に比べて硬いから、あんまり好まれないみたいです。たまに乾燥アラメが売られてるけど、買う人はあんまりいないみたいだし。わざわざ買わなくても、浜辺に行けばたくさん打ち上げられてるし。
　肥料にもなるみたいで、釣りをしてたとき、軽トラックにアラメを積んで持ち帰っていた農家の人がいたなー。