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タイワンガザミ


タイワンガザミ

[和名・種類]

タイワンガザミ

[学名]

Portunus pelagicus

[英名]

Swimming blue crab

[名前の由来]

台湾がざみ。
別名、ワタリガニ(渡り蟹)、アオデ(青手)。

[分布]

相模湾以南、山形県以南、インド洋、西太平洋

[科名] エビ目カニ下目ワタリガニ科
[特徴・生態]

 水深15m〜50mの砂泥底に生息するワタリガニの仲間。熱帯系で外洋性です。
 甲幅は15cmになります。甲羅は横長で六角形に近く、前縁には歯状の突起が並び、横縁は大きく尖っています。甲縁の突起は、甲前縁は4本、側縁は9本です。雌雄で模様が異なります。オスは、甲面、はさみ脚、歩脚は青色を帯び、白色の雲紋模様が著しいです。メスは、ガザミと良く似ており、甲は暗緑色で顆粒状の模様が広がります。第2脚〜第4脚は歩脚で、第5脚はひれ状の遊泳脚です。額は3棘からなり、はさみ脚の長節前縁には3棘しかない点で、ガザミと見分けが可能です。
 肉食傾向が強く、甲殻類や貝類を捕食します。アサリなどの殻を鋏脚で割って、食べます。
 春〜秋、産卵し繁殖します。寿命は約2年と考えられています。
 ガザミと良く似ており、同じく食用とされる重要種です。スエズ運河を経て、地中海にも侵入しています。

[観察・感想]

 タイワンガザミのメスの写真です。
 残念ながら、死骸なんですけどね。生きている状態で見つけたら、写真を撮影している余裕はなかったと思います。結構、凶暴なカニなので。
 タイワンガザミは紫色っぽい色をしていると思う人もいるかと思いますが。タイワンガザミのメスは、ガザミと良く似た姿をしているんですよ。外見の色や模様では、タイワンガザミなのかガザミなのか、見分けがつかないくらいソックリで。だから、自分が撮影したワタリガニも、もしかしたらタイワンガザミじゃなくてガザミだったりとかするかもしれない。でもたぶん、特徴から判断して、タイワンガザミだと思います。
 各地で食用にされるワタリガニですが、最近ではガザミよりもタイワンガザミの方が個体数が増加しているみたいです。食用としての水揚げ量も、ガザミはほとんどなくなり、タイワンガザミばかりみたい。台湾に生息しているわけじゃなく、広い範囲に生息しているみたいです。

[写真撮影]

2008年09月04日

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