水深15m〜50mの砂泥底に生息するワタリガニの仲間。熱帯系で外洋性です。
甲幅は15cmになります。甲羅は横長で六角形に近く、前縁には歯状の突起が並び、横縁は大きく尖っています。甲縁の突起は、甲前縁は4本、側縁は9本です。雌雄で模様が異なります。オスは、甲面、はさみ脚、歩脚は青色を帯び、白色の雲紋模様が著しいです。メスは、ガザミと良く似ており、甲は暗緑色で顆粒状の模様が広がります。第2脚〜第4脚は歩脚で、第5脚はひれ状の遊泳脚です。額は3棘からなり、はさみ脚の長節前縁には3棘しかない点で、ガザミと見分けが可能です。
肉食傾向が強く、甲殻類や貝類を捕食します。アサリなどの殻を鋏脚で割って、食べます。
春〜秋、産卵し繁殖します。寿命は約2年と考えられています。
ガザミと良く似ており、同じく食用とされる重要種です。スエズ運河を経て、地中海にも侵入しています。
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