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ニホンアマガエル

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ニホンアマガエル

[和名・種類]

ニホンアマガエル

[学名]

Hyla japonica

[英名]

Japanese tree frog

[名前の由来]

日本雨蛙。日本各地で見かけることができ、低気圧が近付くと鳴くことから。

[分布]

日本各地、朝鮮半島、中国北部〜ロシア沿海州、バイカル湖

[科名]

無尾目アマガエル科

[特徴・生態]

 平野、低山のたんぼなど、日本国内でもっとも広い地域で見られるカエル。個体数も多い。
 大きさは20mm〜40mmになります。メスの方が大きく、オスは40mm以下です。
 背中は緑色で、鼻先から鼓膜の後ろにかけて黒い帯状の模様が入ります。ただし体色を灰色や茶色に変化させることができ、このような色彩のときは背中に雲形模様が現れます。体色の変化は身を潜ませるために周囲の色彩に合わせるだけでなく、興奮や休息などによっても変化します。夜間に限っては、土の上でも緑色です。先天的に黄色色素が欠乏すると空色の体色になります。
 グエッグェッグェッと連続して鳴きます。繁殖期以外も低気圧が近付くと興奮して鳴きます。俗に雨鳴きといいます。
 繁殖は地域差がありますが、4月〜8月に行われます。 産卵場所は田んぼ、湿地、止水など。卵塊は小さく、これを数回に分けて産みます。卵数は250個〜800個。
 オタマジャクシは最大で50mmに成長し、夏から秋にかけて変態して上陸します。多種のオタマジャクシと一緒に泳いでることが多いです。多種に比べ目が極端に左右に離れている特長があります。
 一般的にはかわいらしい印象が持たれるニホンアマガエルですが、皮膚から出る粘液には刺激性の物質が含まれているので、触ったあとの手で目や傷口を触らないように注意しましょう。

[観察・感想]

 ニホンアマガエルのカエルの写真です。
 日本国内に生息するカエルの仲間では、一番多く見かけることのできる種類のカエルだと思います。多くの人に馴染みのあるカエルで、カエルといえばニホンアマガエルを想像するんじゃないかな?
 良く似た姿をしているカエルはニホンアマガエルのほか、モリアオガエルや、シュレーゲルアオガエルなどがいます。見分けのポイントは、顔色でしょうか。ニホンアマガエルは、茶色の線が鼻から伸びています。モリアオガエルは、眼から伸びているので、目と鼻の間には茶色の線は入っていません。それに、ちょっと顔が角張っています。シュレーゲルアオガエルは、全身緑色で茶色の線はありません。
 なぜか、シュレーゲルアオガエルだけ外国っぽい名前が付けられていたりしますが、外来種というわけではありません。シーボルトが日本から持ち帰ったカエルの標本を研究していたオランダ人の名前から、シュレーゲルアオガエルと名付けられました。
 カエルも含めて、両生類って実は意外と長生きするんですよ。自然環境では3年くらいだけど、飼育環境では10年以上になることもあります。もしカエルを飼うなら、長生きさせてあげてください。

[写真撮影]

2007年03月31日

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