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トウキョウサンショウウオ

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トウキョウサンショウウオ

[和名・種類]

トウキョウサンショウウオ

[学名]

Hynobius tokyoensis

[英名]

Tokyo salamander

[名前の由来]

東京山椒魚。

[分布]

福島県以南〜静岡県東部

[科名]

有尾目サンショウウオ科

[特徴・生態]

 標高300m以下の平野部から丘陵にある森林の池や沼に生息するサンショウウオの仲間。土地開発や生息場所の減少から絶滅が危惧されています。
 体長は7cm〜13cmになります。個体によって黄褐色〜黒褐色までさまざまですが、一般的には黄褐色です。暗褐色の小さな斑点を持ち、体側に青白い斑紋が入る個体が多いです。胴体の左右側面にそれぞれ肋条が12本入ります。地域や個体群によって、尾の背側に黄色や褐色の縁取り模様が入ることもあります。
 肉食性で昆虫、節足動物、環形動物等を食べます。幼生も肉食性で、水生昆虫、甲殻類、環形動物等を食べますが、共食いをすることもあります。冬眠前の秋には食物をとるため、雨上がりなどは昼間でも森林内を歩いていることがあります。
 1月〜4月に池沼、水田、水溜り、湿地、休耕田などの水に流れのないところに、バナナ状の寒天質に包まれた卵を産みます。中には20個〜200個の卵が入っています。集団で繁殖するため、ペット業者に採集されてしまうこともあります。幼生は秋までに変態して上陸しますが、幼生のまま越冬し翌年に変態して上陸するものもいます。
 寿命は約10年くらいとされています。
 西日本に生息するカスミサンショウウオに似ていますが、分布の境界となる愛知県に生息するトウキョウサンショウウオは、姿は似ていますが遺伝子的にはカスミサンショウウオに近いとされています。遺伝子研究から、トウキョウサンショウウオはカスミサンショウウオの亜種とする考えもあります。東京都と愛知県では、レッドリストで絶滅のおそれがある地域個体群に指定されています。

[観察・感想]

 トウキョウサンショウウオの幼生です。幼生はオタマジャクシのような形をしていますが、エラが外側に出ている部分がちょっと違いがあります。成長すると、エラがなくなるんですよ。オオサンショウウオも成長するとエラがなくなりますが、どうやって呼吸しているんだろう・・・
 ちょうどウーパールーパーと同じ姿をしています。ウーパールーパー自体が、両生類の幼生なので。ただウーパールーパーの場合は、幼生の姿のままみたいです。昔はかなり流行ったんですよねー。最近でも観賞魚店に行くと、ウーパールーパーが売られていたりします。
 サンショウウオの幼生は、意外と可愛いですよね。ずっとこのままの姿だったら、飼育してもいいかなって思うんですが。大人になると普通のサンショウウオになっちゃうからなー。飼育するには餌の問題もあるし。

[写真撮影]

2008年04月13日

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