海綿動物門に属する無脊椎動物の総称です。
大部分は潮間帯〜深海の底に広く分布しています。ごく少数の種類は淡水に生息しています。岩石、海藻、貝の上などに着生していて、移動はできません。
不規則な塊状・壺状・樹枝状をしています。体を構成している細胞の分化の程度が低く、真の組織や器官がまだ形成されておらず、運動神経・感覚器官・筋肉もありません。体内には炭酸カルシウムやケイ酸質のさまざまな形の骨片が組み合わさり、体が補強されています。
体表にある多数の小孔から水を取り込み、胃腔の襟細胞(えりさいぼう)で餌を消化吸収し、上部の出水孔から吐き出します。
系統学上では、多細胞動物ではもっとも原始的な後生動物です。系統進化上から、後生動物と区別して側生動物ということもあります。カイメンは他物に付着していて運動もしないので、1700年代には植物とされていました。
網状で、弾力性に富み、水分をよく吸収ので、化粧用・事務用などに利用されます。
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