水田、湖沼、大きな川のある湿地、干潟などに生息するコウノトリの仲間。
全長は約112cm、翼開長は約193cmになります。ツル類とは、太いくちばし、目の周囲の赤い縁取り、翼の白黒模様の違いなどで見分けます。脚は赤く、首はツルやサギより太めです。クチバシを斜め下に向けたポーズをとります。
食べ物はドジョウ、コイなどの魚類、両生類、小型哺乳類などを捕食します。
高木の樹上に小枝を積み重ね、枯れ草や土などを使って大きな皿型の巣を作ります。
ほとんど鳴くことはなく、かすれ声を出す程度です。カタカタとクチバシを叩き合わせて音を立てます。
大陸から冬鳥として、ごくまれに飛来しますが、日本に留まって繁殖することはありません。
江戸時代までは日本各地で留鳥として生息していました。密漁や開発のために激減し、1971年、兵庫県に残った最後の1羽が保護されましたが死亡し、日本の野生種は絶滅しました。現在、兵庫県豊岡市で人工繁殖させた個体を自然に戻す計画が進行中です。 |