明るい林や、人里に生息するモズの仲間の留鳥。
全長は約20cm、翼開長は約27cmになります。頭は大きく、尾が長いです。尾は回すように良く振ります。雌雄は過眼線の色や胸のしま模様、翼の白斑などで区別します。雄は過眼線が黒く、背と尾は灰色をしています。
肉食性で、バッタ、カエル、ネズミなどを食べます。獲物を木の枝やトゲに刺しておく習性があり、「もずの早贄(はやにえ)」と呼ばれます。時に小鳥を襲うこともあります。小さな猛禽ですが、冬にはハゼやマサキなどの木の実も食べます。
繁殖期はつがいで縄張りを持ちますが、秋〜冬には雌雄ともに1羽ずつが縄張りを持ちます。樹木や電線の上などの目立つ場所で、尾を振りながら高鳴きをして縄張りを宣言します。モズの高鳴きは農村地の秋の風物になるほど良く目立ちます。
寒地で繁殖したものは、暖地へ移動して越冬します。 |