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表面意識の偏った物の見方や感じ方を、潜在意識が訂正してくれる夢です。 夢を見た人が自分を過小評価したり、逆に過大評価している場合、夢が正しい評価を示してくれます。 訂正夢には、他人や物事に対する判断を修正してくれるものもあります。
将来の進路を示唆しているものを、展望夢といいます。 ただし、夢を見ただけでは、正夢にはなりません。夢によって発奮し、努力すれば、現実のこととなるでしょう。予知夢とも異なります。
薄々とは感じてはいたものの、ハッキリとは自覚できなかった不安が表面化したものです。 潜在意識の中に抑圧されていた不安は、ある日突然、現れることがあります。一番見たくない自分を、夢で見てしまうことがあります。
日常生活では満たされない欲望、抑圧された願望が夢となって現れたものです。 特に社会的に認められないような性的欲求、攻撃的衝動が夢となって現れることが多いようです。 願望はそのままの形では現れず、何かに形を変えて現れることがほとんどです。フロイトが、『夢は過去に満たされなかった願望が形を変えて実現したもの』と言っているのは、願望夢のことを指します。 自分にとって大切な人を殺すということは、表面意識からすれば許しがたいことであるため、表面意識が納得するような形で夢に現れます。
自分の中の未開発な部分、ユングが指摘する『未知の自分』が登場してくる夢です。 未知の自分が、その存在を気付かせるために出現します。 現在の自分にとって『未知の自分から何かを学ぶ必要がある』ということでもあります。自分を知ることで、人間的にも成長し、新しい世界を切り開くことができます。 未知の自分の中でも、日常の自分とは正反対の性質、自分でも認めたくないような側面を、影といいます。男性の中に存在する女性性を『アニマ』と呼び、女性の中に存在する男性性を『アニムス』と呼びます。
行き過ぎた行動、間違った生活習慣をただすため、潜在意識が注意を呼び掛けている夢です。 自ら反省することで、失敗や人間関係などのトラブルから回避することができます。 病気や事故など、生命に関わる危険を知らせてくれることもあります。夢からの警告を無視すると、正夢になってしまうこともあるので注意してください。
未来の出来事を、夢の中で見てしまうものです。肉親や、親しい人の死を、予知してしまうことが多い夢です。 個人的なことだけでなく、大きな戦争、災害、航空機事故などを予知することもあります。こうした夢は霊能者など、特殊な能力を持った人が見る夢で、普通の人は滅多に見ることはありません。
うなされるような恐ろしい夢のことです。 得体の知れない物に追い駆けられたり、狭い場所に閉じ込められたり、言いようのない恐怖感に襲われます。金縛りに遭った時に見る夢も、悪夢と言えます。 あまりの恐ろしさに、自分の叫び声で目が覚めたり、目が覚めた後も言いようのない不安や恐怖が続いたりします。毎晩のように悪夢にうなされ、ノイローゼ状態になってしまう人もいます。 心の中に、自分でも気づかない葛藤があったり、自分ではどうにもできない現実に直面している時など、悪夢を見ることが多いです。
縁起の良い夢のことです。 『神様をお祭りする』と商売繁盛するとか、『雷に撃たれる』と良い事が起こるとか。心のメカニズムから考えると、なるほど納得なものもありますが、まったくあてにならないような夢もたくさんあります。 『宝くじに当たった』とか、『ステキな恋人と結ばれる』といった夢を見て喜ぶ人もいるかと思いますが、これは単なる願望夢であって、残念ながら実現することはほとんどありません。