修学旅行で、数名ずつのグループに分かれ、史跡巡りに行きました。私のグループは、自分も含めて友達男子3人グループで、古くて歴史のある小さなお寺に行きました。
お寺の中に入るため、赤と白のスニーカーを脱ぎ、下駄箱の中に入れました。買ったばかりの新品の靴だったので、靴がきつくてなかなか脱ぐことができず、しゃがみこんで必死になって靴を脱いでいたら、背中のリュックが古いお墓のような石塔にぶつかっていて、ズレ動いて傾いてしまいました。見付かったら怒られると思い、友達から接着剤を借りて補修しました。
お寺の本堂の中に入ると、見知らぬおじさんが座っていて、お寺に関する歴史を教えてくれました。しばらくするとお寺のお坊さんがやってきて、お寺の歴史の本を見せてくれて、色々なことを教えてもらいました。その間、同じ学校の修学旅行生が何名か訪れてきましたが、あまり興味がないみたいですぐに立ち去ってしまいました。お坊さんが800円と言うので、渋々お金を払いました。
下駄箱に戻ると、自分の靴がなくなっていて、良く似た知らない靴が置かれていました。自分の靴がなくて困っていましたが、友達2人は無表情のままどこかに行ってしまいました。そこに仲の良い女子が来たので、一緒に靴を探してもらうことにしました。しかし靴は見付かりませんでした。お寺の本堂にいる間に、他のグループの人に盗まれてしまったようです。
下駄箱の上には、良く似た新品のスニーカーと、ボロボロだけど値札が付いた売り物の靴、あとはホコリを被ってボロボロになった片方だけの靴やサンダルが置かれていました。その他にも、以前盗まれた100円ショップで購入した付箋紙のケースと、自分の文字が書かれた付箋紙がありました。付箋紙のケースは必要ない物だったのでそのままにして、付箋紙は持ち帰ることにしました。
新品のスニーカーは小さくて履けそうにないので、ボロボロの靴を履いてお寺を出ようとしたのですが、このままだと自分も泥棒と同じになってしまうと思い、靴を元に戻しました。
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