[名前・種類] |
ペラルゴニウム |
[学名] |
Pelargonium x domesticum |
[英名] |
Pelargonium |
[名前の由来] |
属名から。
別名、ペラルゴニューム、ナツザキテンジクアオイ(夏咲天竺葵)。 |
[分布] |
南アフリカ原産 |
[科名] |
フウロソウ科テンジクアオイ属 |
[花色] |
赤色、紫色、ピンク色、白色 |
[花期] |
3月・4月・5月・6月 |
[特徴・解説] |
南アフリカ原産の半耐寒性の常緑多年草で、約250種の原種が存在します。園芸的には、グランディフロルムなどの4種の原種を19世紀にヨーロッパで品種改良して作られた園芸品種の総称です。
茎は木質化し、高さは20cm〜100cmになります。
葉は長い柄を持ち、縁に鋭い鋸歯のある円形〜腎臓形をしています。
茎の上部の葉腋から伸びた太い柄の先に、径は2cm〜8cmの5弁花を数個、散形につけます。上部の2弁は幅広く濃い斑紋があります。
鉢植えに利用されますが、切り花用にも栽培されています。挿し木で増やすことができます。
テンジクアオイ属の中には園芸上、ゼラニウムと称されるものがあります。葉面に馬蹄型の褐色の斑紋があり四季咲きのゾナーレ(モンテンジクアオイ)、ゾナーレの系統の雑種のホルトルム、つた葉つる性のものも含まれます。モンテンジクアオイは江戸時代末期に渡来し、単に「アオイ」とも略称され、葉変わり品が数百種も作られるほど大流行しました。園芸の世界では植物学上の分類とは無関係に、一季咲きのものをペラルゴニウム、四季咲きのものをゼラニウムに分類するのが一般的です。 |
[感想] |
ペラルゴニウムとゼラニウム、どちらに掲載するべきか悩みますね。ゼラニウムと呼ばれる品種の中には、ゼラニウム属ではなくペラルゴニウム属に分類される植物が多いので・・・。植物図鑑を作っている関係上、ペラルゴニウム属に分類される植物をゼラニウムとして掲載するのは、間違った情報を発信していることにもなるし。
かなり悩みましたが、園芸の世界での分類とは関係なく、植物学上の分類を優先することにしました。ペラルゴニウム属(テンジクアオイ属)に分類される植物をペラルゴニウムとして、ゼラニウム属(フウロソウ属)に分類される植物をゼラニウムとして掲載することにします。
でも、学者ではないので、間違えることもあるかもしれないけど(^^;)
園芸の世界での呼び方と、植物の学問の世界での呼び方、異なることも多いんですよ。少しずつではありますが、植物の学問の世界での呼び方に統一されてきている傾向はありますが・・・。植物の分類も、まだまだ確立されているわけではないので、正確な分類って難しいんです。現在では、遺伝子レベルでの分類が研究されているところです。 |
[写真撮影] |
2008年03月13日 |
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