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突き指

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突き指の概要は?

おもな症状

 

外傷後の指や手の腫れ
圧痛
動かした時の痛み
変形

起こりやすい合併症・後遺症

 

手指の運動障害
変形
なかなか治らない疼痛


突き指ってどんな病気?

指に起こる外傷の総称

 

イメージ画像 指先から縦軸方向に力が加わって起こるさまざまな外傷の総称を、突き指と呼びます。
 手の指だけでなく、足の指でも起こります。
 突き指という病名は俗称であり総称なので、正確な医学用語ではありません。突き指といっても実際にはさまざまな病態の外傷が含まれます。靱帯断裂(じんたいだんれつ)を含む指の関節の捻挫(ねんざ)や脱臼、腱の断裂、打撲、軟骨損傷、骨折などが含まれます。


突き指の原因は?

もっとも頻度の高いスポーツ外傷

 

イメージ画像 野球、バレーボール、バスケットボールなどの球技でボールを受け損なった時、転倒して指を突いた時に多く発生します。
 多くのスポーツで発生し、スポーツ外傷としては、もっとも頻度の高い外傷のひとつです。特に球技や格闘技で多くみられます。


突き指の症状は?

指が異常に曲った状態

 

イメージ画像 外傷を受けた直後から始まる指の腫れ、疼痛、変形が特徴です。局所を押すと、圧痛があります。運動障害をともないます。
 脱臼や骨折があると、指が異常に曲った状態になります。
 指の変形がなくても、腫れ・腫脹(しゅちょう)、内出血が強い場合、骨折や靭帯損傷が疑われます。

明らかな変形がある

 

 脱臼や骨折の可能性があります。

関節の腫れや皮下出血・内出血が強い

 

 骨折や、靭帯損傷の可能性があります。

第1関節が曲がったまま自力で伸びない

 

 槌指(ついし)、または槌指(つちゆび)と呼ばれる病態です。指先が曲がったまま伸ばせなくなり、欧米で使用されている木槌(きづち)の形に似ていることから、槌指と呼ばれています。別名、マレット指とも呼ばれます。
 指先にボールなどが当たるなどによって指先に一番近い関節(第一関節)を伸ばす腱が断裂した場合と、第一関節を伸ばす腱のついている骨が骨折する裂離骨折(りれつこっせつ)による場合がります。先端の関節の背側(爪の付け根)が腫れて、押さえると痛みます。

拇指の付け根の関節の突き指

 

 拇指(ぼし)・親指の関節の脱臼は、極めて整復が困難なものがあります。
 内側の靭帯が完全に断裂している損傷の多くは、受傷後早期に手術をしなければならないとされています。


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問診

 

イメージ画像 指に縦軸方向への力が働いて、軸圧、伸ばし過ぎ・過伸展、曲げ過ぎ・過屈曲による何らかの損傷が疑われれば、突き指を診断します。
 適切な治療を行うためには、正確な診断名を付ける必要があります。骨折、捻挫、脱臼、腱損傷などの診断名を付けます。突き指という呼び方は、診断名ではありません。

エックス線検査

 

 指の疼痛、変形、腫脹があればエックス線検査を行って、骨折や脱臼の有無を調べます。関節のグラつきがあれば、指に内反・外反ストレスを加えてエックス線検査を行い、靭帯損傷の有無を調べます。
 腱が断裂している場合は、超音波検査やMRIが役立ちます。


突き指の治療法は?

保存療法と手術療法

 

イメージ画像 保存療法と手術療法があり、突き指の種類や重症度によって、どちらの治療法を選択するか判断します。
 保存療法は、必要な場合には徒手整復を行った後、副子や装具、テープ、包帯などを使って身体の外から固定する外固定(がいこてい)を行います。
 槌指で剥離した骨片がズレのある場合、手術してワイヤーなどで固定する必要になります。手術療法で整復や身体の内から固定する内固定(ないこてい)を行った場合でも、外固定をすることがあります。

リハビリテーション

 

 保存療法でも手術療法でも、指の動きが悪くならないように、早期にリハビリテーションを行う必要があります。


突き指かなと思ったら?

整形外科へ

 

イメージ画像 突き指にはさまざまな病態が含まれています。
 突き指は軽い怪我と思われがちですが、受傷後、早期に適切な治療を受けないと、いつまでも腫れや痛みが続いて治らない、関節の変形やグラつきが残る、運動障害が残ったままになることも少なくありません。
 放置せず、早めに専門医を受診するようにしてください。整形外科が専門になります。手の外科もあります。


突き指の応急処置は?

RICE

 

イメージ画像 突き指の応急処置は、局所の安静(Rest)、冷却(Icing)、圧迫(Compression)、患肢の高挙(Elevation)が基本になります。英語の頭文字をとって、RICEと呼びます。
 鉛筆や厚紙などを副木として利用し、受傷した指に副木を当て、隣の指と一緒に包帯を巻いて固定します。無理な整復操作は行わず、そのままの状態で動かさないように工夫してください。
 受傷直後に指を引っ張ると治ると思っている人が多いのですが、かえって状態を悪化させてしまう可能性があるので、絶対に行わないでください。変形があっても、はっきりした原因がわからないので、引っ張らないようにしてください。

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