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外科的手術療法 |
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画像検査で明らかな骨折が認められた場合、脳外科医による視神経管開放手術と呼ばれる観血的治療(かんけつてきちりょう)が必要になります。
手術後は、薬物療法を併用して治療を進めます。
積極的薬物治療に反応して回復した視機能が再び悪化する場合、血腫の存在が疑われます。この場合、視神経管減圧術を行うことがあります。 |
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薬物療法 |
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画像診断で明らかな骨折が認められない場合、視神経管内の視神経線維の浮腫を軽減させるため、全身状態に問題がなければ、マンニトールなどの高張浸透圧薬(こうちょうしんとうあつやく)の点滴、プレドニゾロンなどの副腎皮質ステロイド薬の点滴を行います。
神経保護作用のあるメチコバールなどのビタミンB12剤、循環改善薬の内服を行います。 |
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療法方針 |
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明らかな骨折のない患者さんの場合、非観血的治療・積極的薬物療法を行うべきとする考え方と、すべての患者さんに対して観血的治療・視神経管減圧手術を行うべきとする考え方があります。
決定的な治療法がなく現在でも結論は出ていませんが、積極的薬物治療を考えるべきという傾向になっています。
最近では、受傷直後にメチルプレドニゾロン超大量療法を行うことが試みられています。 |