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代表的な治療法 |
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通常は小鼻を押さえて、数分で止血させます。
頻繁な出血で生活に支障が出るようであれば、耳鼻咽喉科にて電気凝固、レーザー蒸散、粘膜乱切(ねんまくらんせつ)、粘膜除去などを行います。
上方や後方からの鼻出血では、内視鏡手術での血管の結紮(けっさつ、縛ること)、クリッピングが必要になる場合があります。 |
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家庭での鼻出血の緊急処置 |
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止血方法 |
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日常生活で鼻血が出た場合、緊急処置として、出血側の鼻翼を指で押さえて数分待つことで、大多数のものは止血できます。
頭を上に向けると鼻血が後鼻孔(こうびこう)から咽頭に流れ落ち、胃部が不快になったり、止血の確認ができなくなってしまいます。必ず、頭を下に向けるようにします。
その後、硬くした綿で栓を作って挿入します。 |
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それでも止まらない場合 |
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それでも止まらない場合、多量の出血の場合には、耳鼻咽喉科専門医を受診する必要があります。 |
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出血部位が簡単に確認できる場合の止血方法 |
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出血部位の確認方法 |
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通常、5000倍エピネフリンと、4%キシロカインを浸したコメガーゼを鼻腔後部にまで挿入し、下を向かせて数分間待ちます。
こうすることによって、止血されるとともに、鼻腔粘膜の麻酔作用と収縮作用で出血部位を確認しやすくなります。
鼻腔内のガーゼをゆっくりと取り除き、出血部位を確認します。 |
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治療法 |
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鼻腔前半部の場合には、簡単に出血している場所、出血していた創傷部位を発見することができます。
この場合、出血部位を電気凝固し、止血薬を含んだオキシセル綿を装着すれば治療することができます。 |
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出血部位が確認しづらい場合の止血方法 |
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出血部位の確認と止血 |
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ガーゼを取り出すとき出血量が多い場合、鼻腔後半部では、出血部位の確認が難しい場合があります。出血が多い場合は、再度コメガーゼを挿入して止血を試みます。
明らかな出血点を確認できなくても、おおよその部位を予想できれば、鼻腔内に止血ガーゼを挿入します。通常では、抗生物質を含んだ軟膏ガーゼで鼻腔全体を密閉し、圧迫するように挿入します。 |
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ひどい場合は入院 |
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鼻血が止まっても、再び出血する可能性があったり、疼痛が強い場合、止血剤、抗生物質入りの点滴療法を行い、安静を心掛けます。
鼻腔内のガーゼを取り除くのは、約1週間後になります。
ひどい場合は入院することになります。 |
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高血圧や糖尿病など |
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高血圧などの全身疾患を合併している場合には、患者さんに出血の状態を詳しく説明し、精神的不安を取り除くことも重要です。
本人が気付かずに高血圧や糖尿病などの全身疾患を合併している場合もあるので、再度の鼻出血を予防するために、基礎疾患への対処も必要です。 |