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苺状血管腫・苺状母斑の治療法
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自然に消失していくので、合併症の危険がない場合は、治療をせずに経過をみます。ただし、まぶたに発生し眼を塞いでしまう場合、気道を塞いでしまう場合には治療が必要となります。
即効的な治療法として、副腎皮質ステロイド薬の大量投与が行われます。効果が不十分な場合には、インターフェロンαの連日皮下注射を行います。これらの治療は効果的ですが、重い副作用を生じる可能性があります。
色調だけを自然経過よりも早期に薄くしたい場合は、色素レーザー治療を行います。副作用は少ないのですが、こぶを小さくする効果は期待できません。
放射線療法などの治療法もあります。
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赤ぶどう酒様血管腫の治療法
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赤ぶどう酒様血管腫の治療には、第一選択として色素レーザー治療を行います。効果の程度は病変の深さによって異なりますが、ほとんどの赤あざに対して効果があります。
範囲が広い場合、数回にわけて手術を行う場合があります。
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サーモンパッチ・ウンナ母斑の治療法
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顔面のサーモンパッチは、自然に消失していく場合が多いので、治療せずに経過をみます。
ウンナ母斑は、髪に隠れて目立たないので、治療をおこなわないのがほとんどです。
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海綿状血管腫の治療法
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深部の海綿状血管腫は、ある程度以上は大きくならないので、放置して経過観察をするのが基本となります。
痛みをともなう場合は、手術が必要となります。病変が広範な場合は、手術が不可能なこともあり、現在でも難治性の腫瘍となっています。
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最近の治療法
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新しい治療法としては、血管腫の中に、アルコールを直接注入する治療法も試みられています。効果のある場合もありますが、日本では公に認められた治療法ではありません。
将来的には、血管を潰す物質による薬物療法が可能になると考えられています。
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