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慢性扁桃炎


慢性扁桃炎ってどんな病気?
慢性扁桃炎の分類
  イメージ画像 慢性扁桃炎は以下の3種類に分類できます。
   ・慢性単純性扁桃炎
   ・習慣性扁桃炎
   ・病巣性扁桃炎(扁桃病巣感染症)

慢性扁桃炎の症状は?
それぞれの症状
   慢性単純性扁桃炎は、持続的な咽喉の痛み、乾燥感、違和感、微熱などの症状があります。
 習慣性扁桃炎は、急性扁桃炎を年に3回〜4回以上繰り返すものです。
 扁桃病巣感染症は、扁桃が病巣となり、身体各所に二次疾患を生じます。

習慣性扁桃炎・反復性扁桃炎ってどんな病気?
1年に3回〜4回繰り返す
  イメージ画像 急性扁桃炎を年に3回〜4回繰り返すようになると、習慣性扁桃炎、または反復性扁桃炎と呼ばれます。
 小児期に多く、小学校入学前に発症のピークとなります。

習慣性扁桃炎・反復性扁桃炎の原因・症状は?
急性期は急性咽頭炎と同じ
   急性増悪期には、急性扁桃炎と同じ原因・症状となります。
 おもな症状としては、咽頭痛、嚥下痛、発熱、全身倦怠感、耳への放散痛などがあらわれます。口蓋扁桃(こうがいへんとう)は赤く腫れ、膿栓(のうせん)と呼ばれる白い塊が付着します。頚部(首)のリンパ節が腫大し、痛みをともなうことがあります。
急性期が過ぎると安定する
   急性増悪期を過ぎると、慢性単純性扁桃炎の状態となります。
 軽い咽喉の痛み、乾燥感、微熱などの症状が残ります。ですが、ほとんど自覚症状のない場合もあります。

習慣性扁桃炎・反復性扁桃炎の診断は?
血液中のASOとASK測定
  イメージ画像 検査・診断も、急性扁桃炎の場合とほとんど同じです。ですが、最近の慢性感染があることを示す血液中のASO、ASK測定を追加します。

習慣性扁桃炎・反復性扁桃炎の治療法は?
抗生物質で改善されなければ手術を検討
   保存的な薬物治療にもかかわらず、急性扁桃炎を繰り返し、扁桃の膿栓の存在、頚部リンパ節の腫大、血清ASO・ASK値の上昇がみられる場合、本人や家族と相談の上で、口蓋扁桃、アデノイドの摘出手術を行います。
 現在、明確な扁桃摘出術のガイドラインはありません。
扁桃摘出術の目安
  イメージ画像 藤原氏が提案した試案によれば、急性扁桃炎の年間罹患回数が4回以上の非扁桃摘出症例の追跡調査から、扁桃摘出インデックスを算出しました。
 年間罹患回数×罹患年数を算出し、8以上の場合は、扁桃摘出の適応としています。
 たとえば、1年間に3回、急性扁桃炎を繰り返し、それが2年間続いた場合、3×2=6となり、扁桃摘出術の適応外となります。1年間に4回、急性扁桃炎を繰り返し、それが2年間続いた場合、4×2=8となり、扁桃摘出術の適応となります。
扁桃は免疫器官
   扁桃は免疫器官であるため、むやみに摘出するのは望ましくありません。
 急性扁桃炎を繰り返し、日常生活の質(QOL)に影響するようであれば、扁桃摘出術を検討した方が良いと考えられています。

扁桃病巣感染症ってどんな病気?
症状は皮膚・腎臓・関節などに
   扁桃病巣感染症は、扁桃自体の症状はほとんどなかったり、あっても軽度の咽頭痛、異物感程度に過ぎません。しかし、皮膚、腎臓、関節などにさまざまな障害を起こす病態です。
 扁桃を摘出することで症状が改善されることから、原因が扁桃にあると考えられ、扁桃病巣感染症と呼ばれています。
さまざまな二次疾患
   代表的な二次疾患としては、掌踵膿胞症(しょうせきのうほうしょう)、IgA腎症、胸肋鎖骨過形成症(きょうろくさこつかけいせいしょう)、乾癬(かんせん)、関節リウマチ、微熱などがあります。

扁桃病巣感染症の原因・症状は?
掌踵膿胞症
  イメージ画像 掌踵膿胞症は、おもに手の平、足底部だけに小さな膿疱が多数あらわれ、赤くなって、皮膚がむけることを繰り返す病気です。
 皮膚科では、女性に多くみられる病気です。
 原因は、免疫異常、金属アレルギーなどが疑われていますが、最近では扁桃病巣感染症が強く疑われるようになっています。
IgA腎症
   IgA腎症は、初期には血尿と浮腫・むくみ程度しか自覚症状がありません。
 しかし長期的には進行性の病気で、20%〜40%の患者さんで腎不全になってしまいます。IgA腎症の20%〜30%は、急性扁桃炎に代表される上気道炎が原因で発症し、尿症状の悪化を繰り返します。
胸肋鎖骨過形成症
   胸肋鎖骨過形成症は、鎖骨、胸骨、肋骨関節が腫脹し、痛みをともないます。
 女性に多い病気です。

扁桃病巣感染症の診断は?
扁桃と二次疾患の関係を検査
  イメージ画像 診断には、自覚症状の確認、局所所見、血液検査、尿検査、扁桃と二次疾患の関係を検査します。
 扁桃をマッサージして、体温の上昇、白血球の増加、尿蛋白の変化などが起こるかどうかを検査する、扁桃誘発試験を行います。ただし、検査結果が陰性であっても、扁桃摘出によって二次疾患が改善することがあるので注意が必要です。

扁桃病巣感染症の治療法は?
口蓋扁桃の摘出
   病巣感染の原因となっている、口蓋扁桃の摘出を行います。
 手術によって、掌踵膿胞症は皮膚の改善・消失が80%以上、胸肋鎖骨過形成症では疼痛改善が81%、IgA腎症では尿蛋白の改善が50%以上の患者さんにみられます。
扁桃摘出術とは?
耳鼻科で一番多い手術
  イメージ画像 扁桃摘出術・アデノイド切除術は、耳鼻科ではもっとも多く行われる基本的な手術です。
 手術の難易度としては高くありませんが、口の深いところでの操作を必要とし、手術後の出血を起こさないように止血操作を十分に行う必要があります。
子供に多い手術
   扁桃摘出術を受ける患者さんは、子供が多く、気道を直接的に触る手術となります。手術後の出血を考えると、その頻度は少ないとはいえ、耳鼻科医として神経を使う手術です。
全身麻酔か局所麻酔
   通常は全身麻酔で手術を行います。痛みを感じるのは、準備段階での点滴程度で、手術そのものは痛みを感じることはありません。
 患者さんが10歳以上で、患者さんの理解・納得が得られれば、局所麻酔でも行うことのできる手術です。
手術時間は1時間〜2時間
  イメージ画像 全身麻酔での手術は、手術台に仰向けに寝て、頭を少し下げた状態で、口を広く開け、ヘッドライトで口の中を覗きながら行います。
 手術時間は麻酔の時間も含めると、1時間〜2時間程度です。
 近年では、高周波、超音波メス、吸引凝固装置など、最新の機械の導入によって、痛みをともなわないような手術が行われるようになりました。
手術のリスク
   扁桃摘出術の危険性としては、麻酔合併症が1万件に1件程度です。手術後1時間〜6時間以内と、5日後〜7日後に出血の起こるケースが、1%〜3%です。
数日間の入院
   入院期間は、手術後3日〜7日程度です。食事は手術後4時間以上経過すれば、水分・プリン・ゼリーなどを摂ることが可能です。
 手術に必要な費用は、病院、入院日数によって異なりますが、3割負担で10万円〜15万円が目安となります。
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