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腹膜とは? |
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腹膜は腹腔の内側、および腹腔内の臓器を覆うひとつの繋がりを持った膜です。腹腔内面・骨盤腔(こつばんくう)・横隔膜下面を覆う壁側腹膜(へきそくふくまく)と、腹腔臓器を覆う臓側腹膜(ぞうそくふくまく)からなります。
腹腔の前壁は腹壁と呼ばれ、皮膚や筋肉で形成されています。後壁は脊椎(せきつい)、肋骨(ろっこつ)、筋肉で形成されています。
腹部の背部と後壁の間は厚い脂肪の層になっており、これを後腹膜腔(こうふくまくくう)と呼びます。この中に十二指腸、膵臓、脾臓(ひぞう)、腎臓などの臓器があり、これらの臓器を後腹膜臓器と呼びます。 |
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腹膜のはたらき |
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腹膜のおもな働きは、水分・電解質・糖質などを腹腔から吸収したり、腹腔内に炎症が起きた場合に滲出液(しんしゅつえき)と呼ばれる食菌・抗菌作用のある物質の分泌、毒性産物の吸収の抑制を行う生体防御能を担っています。
一方で、腹膜に物理的・化学的、あるいは感染などの刺激が加わり、炎症が及んだ時には癒着能(ゆちゃくのう)が働き、炎症変化をすみやかに限局させて炎症が広がらないような作用をします。
また腹膜は、腹腔内の圧力を一定に保つ働きもしています。 |
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女性の場合 |
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腹腔内は通常は無菌です。
しかし女性では、卵管で外界と通じていて、とくに骨盤腹膜炎(こつばんふくまくえん)の原因になります。 |