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偏平足


偏平足ってどんな病気?

扁平足

 

イメージ画像 正式には、「扁平足」と表記します。しかし最近では、「偏平足」と表記されることが多くなってきています。パソコンの漢字変換ソフトの誤変換が原因だと思われます。

外反偏平足

 

 偏平足は足の裏の「土踏まず」がない状態をいいます。
 土踏まずがなく、さらに立ている時に後から見ると両方のかかとが「ハ」の字になっている場合は、踵骨(ちょうこつ)が外反しているので、「外反偏平足」と呼ばれます。
 重症の場合は、足の内側だけが接地し、足の外側が浮いてしまうこともあります。

2種類の偏平足

 

 赤ちゃんの歩き始めは、ほとんどが偏平足なので、偏平足のすべてが病気というわけではありません。
 接地時に足の土踏まずがなく、べた足いなっている状態です。偏平足には、体重をかけていない時には土踏まずがある柔らかい偏平足と、体重をかけていない時にも土踏まずがない硬い偏平足とがあります。
 ほとんどの場合は、体重をかけていない時には土踏まずがある、柔らかい偏平足です。

柔らかい偏平足

 

 柔らかい偏平足では、体重をかけて立ったり、歩いたりすると、土踏まずがなくなります。普通は、3歳〜4歳ごろまでに、何も治療しなくても、自然と治ります。
 しかし、4歳を過ぎても治らない場合には、アーチサポートと呼ばれる足底挿板(そくていそうばん)、治療靴による装具療法を行います。
 装具療法を行っても治らない場合、手術を行うことがあります。しかし、手術を必要とする場合は、きわめてまれなケースです。

硬い偏平足

 

 硬い偏平足では、先天性垂直距骨(せんてんせいすいちょくきょこつ)、足根骨癒合症(そくこんこつゆごうしょう)による場合が考えられます。
 先天性の病気を合併していないかどうか、精密検査を必要とし、手術が必要になることもあります。


偏平足の原因は?

原因は不明

 

イメージ画像 ほとんどの偏平足では、原因のはっきりとしていない特発性です。
 赤ちゃんの歩き始めは、ほとんどが偏平足なので、発達途上でみられる変化でもあります。

神経・筋疾患が原因

 

 神経疾患、筋疾患では、土踏まずの形成に重要な足底筋の緊張がなくなって生じる場合もあります。
 精神発達遅滞児(せいしんはったつちたいじ)では、かなりの頻度で偏平足を伴っています。


偏平足の症状は?

一般的には無症状

 

イメージ画像 偏平足の症状は、一般的には足の変形以外は無症状です。
 ときに、転びやすい、疲れやすい、足を痛がる、歩き方がおかしいなど、多彩な症状を訴える場合もあります。土踏まずは歩行の際にスプリング効果を発揮するため、瞬発力や持久力に影響を与えることがあります。このような場合、他の病気による症状の可能性がないかどうかを、病院で診察してもらう必要があります。


偏平足の診断は?

エックス線検査

 

イメージ画像 立位や歩行の状態を観察し、外観上の変形から、診断を行います。土踏まずがあるかどうかを確認すれば、容易に診断できますが、足型をとってみればよりはっきりとした診断が可能です。
 骨の状態を把握して、偏平足の重症度を判定するために、エックス線検査を行います。通常、立って体重をかけた状態で、エックス線撮影を行います。足根骨の位置関係をみることも必要となります。


偏平足の治療法は?

経過観察

 

イメージ画像 通常は症状がない限り、治療は行いません。
 経過観察中に偏平足の程度が進行する場合、土踏まずの部位に荷重による胼胝(べんち、タコのこと)が生じるときは、足底板と呼ばれる靴の中敷を作り、土踏まずの部位を持ち上げてあげることが必要な場合もあります。

手術

 

 神経疾患・筋疾患に合併する重度の外反偏平足では手術を行います。手術は、通常は整形外科で行われます。
 骨に操作を加えずに腱や靭帯を移行する手術、アキレス腱を延長する手術、骨に操作を加えて関節を固定する手術、骨切り術などが選択されます。
 手術を行う場合、手術によって得られる効果と、起こりうる合併症とを認識し、手術にのぞむことが重要です。

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