[特徴・生態] |
庭先、道端、草原などに生息するアリ。
大きさは7mm〜13mm、女王アリは約17mmになります。日本国内に生息するアリの中で最大種になります。体は黒色で光沢が少なく、褐色の剛毛があり、特に腹部末端部には多く生えます。頭楯は円味を帯び、少し突出します。複眼の大きなアリで、視覚で記憶し、巣や食物のある場所にたどりつきます。
幼虫はウジ虫形になります。
越冬形態は、成虫です。
食べ物は、クロシジミの幼虫が出す蜜、甘露、昆虫の死骸などを集めて食べます。クロシジミの幼虫と共生することで有名で、巣内にクロシジミの幼虫を運び、エサを与えて育て、幼虫の出す蜜をもらいます。行列は作らず、単独か少数で食物を運びます。
生活型は、卵→幼虫→さなぎ→成虫の完全変態を行ないます。関東地方の平野部では、5月上旬〜中旬に結婚飛行が見られます。多数の羽の付いた雌アリと雄アリが巣穴から出てきて、空中で交尾するために空高く飛びます。結婚飛行を終えた雌アリは地面に降りて羽を落とし、穴を掘って小部屋を作ります。まもなく10個ほどの卵を産みます。
乾燥地を好み、巣は深さ約1mで、横に広がった巣を作ります。働きアリは約1000匹になります。 |