[和名・種類] |
オバボタル |
[学名] |
Lucidina biplagiata |
[英名] |
- |
[名前の由来] |
姥蛍。背中の模様が能面の姥(うば)に似ていることから。 |
[分布] |
日本各地 |
[科名] |
コウチュウ目ホタル科 |
[体色] |
黒色 |
[時期] |
6月・7月・8月 |
[特徴・生態] |
低山地の里山の草間や花上に生息する、ホタルの仲間。
体長は7mm〜12mmになります。体は黒色で平たく、黒色毛で覆われています。前胸背に2紋、前胸下両側、腹端2節は、淡赤色をしています。頭は前胸下に隠れ、眼が大きいです。触覚はやや大きいです。前胸背は周縁に点刻を密布し、中央部は点刻が明らかではありません。上翅はしわ状に点刻〜顆粒を備え、各2〜3の微弱な縦隆線があります。オスは、前肢の内爪基部に、1棘を持ちます。
昼行性で、成虫は花の蜜などを食べます。幼虫は肉食性の夜行性で、雑木林の朽ち木の下などに生息し、ミミズなどを捕食します。
生活型は、卵→幼虫→さなぎ→成虫の、完全変態を行います。
越冬形態は幼虫です。
発光器を持ち、羽化直後は発光しますが、その後はほとんど光ることはありません。触覚が発達しており、発光ではなくフェロモンによって配偶行動を行います。
ヘイケボタル、オオオバボタルに良く似ています。 |
[レポート] |
オバボタルの成虫の写真です。
「ゲンジボタルを発見したぁー!!」と思って、急いでシャッターを切りまくりました。地元で野生のゲンジボタルを見付けたのは、初めてのことだって思ってウキウキしていたんですが。昆虫に詳しい人に聞いてみたところ、「種類はわからないけど、これゲンジボタルじゃないよ」って言われてしまった・・・
なっ、なんと、どこからどう見てもゲンジボタルなのに、どうしてあんたは僕の夢を壊すようなことを言うのだーと思って、昆虫図鑑を調べてみました。その結果、ホタルの仲間だけど、オバボタルという種類だということがわかりました。ホタルの仲間では、比較的普通に見られる昆虫なんだとか。うむむぅー、ガッカリしたぁー。
やはり、水辺や湿地の環境がなくなってしまった現在では、ゲンジボタルやヘイケボタルを見付けるのは困難なのかもしれないなー。 |
[写真撮影] |
2008年05月22日 |
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