日本国内で広く生息しているオビガの仲間。
前翅長はオスで23mm〜29mm、メスで30mm〜34mmになります。触覚は両櫛歯状で、メスは櫛歯がやや短くなります。体翅は個体によって差があり、灰黄色から著しく茶褐色を帯びる個体まであります。前後翅とも、中室には黒点があります。直線的な外横線があります。灯火に飛来します。
幼虫は、毛虫です。体長は約48mmになります。胴部は各節毎に、背面と側面に毛束が生え、多数の長毛も生えます。顔面にも毛が生えます。毛束は褐色で白毛や黒毛が混ざり、長毛は基部は暗褐色ですが先端は白色です。腹脚は尾脚を含めて5対あり、鉤爪は内側に半環状に並びます。頭部は黄褐色で、暗茶褐色の不規則な点が散在し、縦に3本の淡色の縞があります。胴部は灰褐色で、腹部は灰色で黒点が多く灰黒色に見えます。、刺激を与えると、体を反らして前半身を左右に振ります。
食べ物は、ユキノシタ科のウツギ、スイカズラ科のタニウツギ、ウグイスカズラなどの葉を食べます。
生活型は、卵→幼虫→さなぎ→成虫の、完全変態を行います。6月中旬頃、葉の間に毛を綴って繭を作ります。 |