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ヨモギエダシャクの幼虫


ヨモギエダシャク

[和名・種類]

ヨモギエダシャク

[学名]

Ascotis selenaria

[英名]

Mugwort looper

[名前の由来]

蓬枝尺蛾。ヨモギにいるエダシャクのこと。

[分布]

日本各地

[科名]

チョウ目シャクガ科

[体色]

灰褐色など

[時期]

5月・6月・7月・8月・9月

[特徴・生態]

 平地や山地に生息するシャクガの仲間。
 前翅長は23mm〜30mmになります。一般的に雌の方が大形になり、翅が白色になります。雄の触角は、繊毛状になります。個体によって、大きさの変異や、色調に濃淡があります。灰白色の横脈紋があり黒環で囲まれ、黒色の外横線は鋸歯状になります。裏側では黒紋になります。
 幼虫はシャクトリムシ(尺取虫)です。体長は約60mmになり、体色は緑色から暗褐色まで変異に富みます。胴前体部背面に一対の小突起があります。
 きわめて多食性で、さまざまな植物の葉や芽を食べ、害虫として扱われます。
 生活型は卵→幼虫→さなぎ→成虫の完全変態を行います。春、夏、秋の年3回、羽化します。
 越冬形態はさなぎです。秋に老熟した幼虫が、土中で蛹化し越冬します。
 成虫は、よく灯火に飛来します。フトスジエダシャクに似ていますが、オスの触角の形が異なるので見分けることができます。

[観察・感想]

 ヨモギエダシャクの幼虫の写真です。
 もっとも一般的な尺取虫になるのではないでしょうか。ヨモギエダシャクと言いますが、ヨモギの他にもさまざまな植物の葉を食べます。特に、園芸や家庭菜園で育てる植物の葉が、ヨモギエダシャクにとっては好物なようです。園芸をやっていると、ほぼ必ずといっていいほど、ヨモギエダシャクが現れます。
 家庭菜園だから農薬は使いたくないけど、気持ち悪くて触ることができないし。割り箸を使って掴んだとしても、その時の指先に伝わる感触が気持ち悪いし。どうすることもできなくてさー。棒で突っついて落としたり、飛ばしたりするんだけど。ヨモギエダシャクの居場所が移動するだけで、何の効果もないんだよね(^^ゞ。効果的な駆除方法があればいいんだけど・・・
 ヨモギエダシャクの幼虫の見分け方は、背中にあります。背中に1対の黒いトゲが生えています。トゲの生えている場所は、周囲がちょこっと黒くなっています。特徴の少ないシャクトリムシですが、背中のトゲが見分けのポイントになります。

[写真撮影]

2008年07月30日

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